満場一致を信じるな

ちよみ

2012年09月03日 17:39

満場一致を信じるな



  この間のレントゲン検査での技師さんとの会話。

  技師さん 「胸椎の検査ですね?」(ー_ー)!

  わたし  「え~っと、背骨です」(・_・;)

  技師さん 「だから、胸椎でしょ?」(-_-;)

  わたし  「・・・・」(?_?)

  技師さん 「背骨は頸椎、胸椎、腰椎から出来ているんですよ」

  わたし  「ほお・・・」(・_・)





    ところで、大相撲の力士昇進の際に、協会の使者が昇進力士の部屋へ赴き、

    「----により推挙され、大関昇進が満場一致で決まりましたことをご報告いたします」

    というような場面を、テレビニュースなどで観ることがあると思うが、実はこの満場一致というものが、なかなかの曲者らしい。

    心理学的にいうと、「満場一致」というのは、とかく意見が過激な方向へまとまりやすくなってしまうのだそうである。

    集団での考え方は、出席者の平均的考えでまとまるのではなく、偏った意見に押されてしまいがちで、

    「大きな成果を期待するリスクの高い結論」

    になるか、真逆の、

    「安全第一の結論」

    という、両極端の答えを導き出しやすくなってしまうのだという。

    これは、優秀な人間たちの集団が話し合いをすることで、自分たちをより優秀な人間と思わせたいがために、出来もしないような意見に賛同したり、また、そこにさらに同類意識が生まれたりすることで、反対意見が出しにくい状況になってしまうという問題が生じるせいだという。

    そういうこともあり、「満場一致」で決まった大関や横綱が、大した成績を残せなかったりすることも多々あるわけなのだ。

    まあ、大相撲の場合は、審議委員の誰かの反対があっても、使者は「満場一致で----」と、言うことになっているようではあるが・・・。

    こんな時は、結論の極端化を防止するために、出来れば最終判断は個人個人に任せるとか、団結心の薄い集団で話し合うようにするべく、いつもの決まり切ったメンバーではなく、部外者を数名交えることも大事だということである。

    つまり、何かの結論を出さなくてはならない会合を行なう時などは、男性ばかりで話し合いを持つよりも、女性を何名か加えるとか、世代の違うメンバーを集めるなどの工夫をすることも、よりよい答えを探し出すためのコツなのかもしれない。

<今日のおまけ>

    ワイドショーのコメンテーターが話していた。

    「橋下大阪市長率いる維新の会の理念は、TPP賛成、原発反対、日の丸バンザイなんですよ。これを有権者がどう評価するかです。これに乗っかろうとする今の政治情勢は、第二次世界大戦前夜に良く似て来ているんですよ」

    とても分かりやすい言い方だった。

    政治評論家は、国民に対してもっと整理した話し方をして欲しい。

    本当の頭の良し悪しは、こういうところで決まるのだと思う。


    で、「平清盛」だけれど、視聴率が伸び悩むのにはもう一つ決定的な訳があるんじゃないかな。

    それは、キャスティングが悪いということ。

    年配の視聴者は、主人公を演じる俳優からして馴染みのない人が多いのではないだろうか。

    ましてや清盛の息子たちの役の俳優たちなど、わたしでさえ誰が誰やらさっぱり分からない。

    源頼朝を演じている唇の赤い役者は、いったい誰?

    この間、連続物の医療サスペンスの主人公をやっていたみたいだけれど。

    女優陣もまた然りである。観たこともない俳優たちが演技をしても、視聴者はドラマに親近感など湧くわけがない。

    それだけ視聴者の平均年齢が上がっているということに、大河スタッフは気付かなかったのかもしれない。

    
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