話題あれこれ ⑦

ちよみ

2013年02月19日 18:08

話題あれこれ ⑦




    昨日は、再度伯父のお見舞いに----。

    これから検査だということで、検査室へ入るまで病院にいた。

    その後、家へ電話が来て、検査結果は異常なしだったので、何とか退院も決まったとのこと。

    一時は、身体全体が浮腫んで大変なことだったそうだが、治療の甲斐あって浮腫みもとれ、大事にならずに済んだ。

    

    まあ、それは良かったのだが、その伯父のお見舞いに叔母(伯父の妹)も来ていた。

    何故か判らないが、伯父の話によれば、入院してからというもの、毎日来ているという。

    伯父の身の回りの世話は、伯母や娘がやっているのだから、叔母までは必要ないということなのだが、連日ハイヤーで乗り付けてはとりとめのないおしゃべりをしているのだそうだ。

    叔母は、親戚が入院するたびに、何処からともなくそれを聞き付けて病院へやって来る。

    そして、入院患者そっちのけで、自分の過去の入院体験や看病体験をとうとうと話し続けるのである。

    昨日も、まず、わたしがどうして伯父の検査時間を知っていたのか?----との質問をきっかけに、自分の体験談をしゃべり始めてしまった。

    まあ、わたしが面会に行ったのは、検査時間を知っていたからではなく、まったくの偶然だったのだが、叔母にしてみると自分以外の人間が伯父家族と連絡を取り合っていることが気に添わなかったようだ。

    そして、こちらが伯父の様子を知りたいと思っているにもかかわらず、伯父のことなど眼中に入らない調子で、自分の身体の不調についてや亡くなった自身の連れ合い(叔父)の話を止め度なく続けるので、

    「今日は、伯父さんの容体についての話を聞きたくてきたのだから----」

    と、言ってさえぎり、伯父の娘である従姉と二人だけになって、詳しい症状を聞かせてもらった。

    叔母は、とにかく病院という空間が好きなのだと思う。

    医師や看護師が目の前を行き来しながら、自分にお辞儀をするのが嬉しいのだ。

    だから、自身も若い頃からちょっとしたことでも病院へ行き、入院をする。

    もちろん、一時はくも膜下出血という大病を患ったこともあったり、連れ合い(叔父)が長期入院したこともあったので、病院という場所を他の人たちよりもかなり詳しく知っていて、親近感を覚えているという訳もあるだろうが、それでも、この病院好きは普通ではない。

    そんなに病院が好きなら、看護師とか薬剤師にでもなればよかったのに・・・と、思うが、どうやら仕事がしたいわけではなく、病院という場所にいることが高揚感に浸れる要因なのではないかと、最近は思うようになって来た。

    だが、伯父はもうすぐ退院することになった。

    叔母も病院へ来る理由がなくなる。

    叔母の落胆が見えるようだ・・・。

    
<今日のおまけ>


    従姉の話を聞くと、彼女も5、6年前にある看護師から相当な暴言を浴びせられたことがあったという。

    わたしは先日の出来事を一部始終叔母と従姉に話すと、「そういうのはたまにいるよ。叔母ちゃんの時は・・・」と、案の定、如何にも知った風な口調で笑いながら、話題を自分の方へ引き込もうとしたので、

    「笑い事じゃないでしょう」

    と、わざと不快感を露わにしてみせた。が、叔母は、意地になったかのようにますます声をあげて笑ってみせる。

    話にならないと思っていると、従姉が、

    「本当に、そういう暴言を吐かれると、五年は悔しくて折にふれて思い出すよ」

    と、同調して自身の体験を語ってみせた。

    「医師や看護師にとっては、患者は、その他大勢の一人に過ぎないけれども、患者にしてみれば、彼らは一生に一度会うか会わないかの唯一無二の存在になる。そのただ一時の印象が医療人すべての評価となってしまうのだということを、忘れて欲しくないよね」

    従姉は、そう言って頷いた。

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