人間は忘れる生き物・・・・・480

~ 今 日 の 雑 感 ~


人間は忘れる生き物



    人間の脳は、自分に都合のよいことは比較的覚えているが、不快だったことや腹の立ったことは、長い間記憶に留まりにくいという性質を持っているそうである。

    人間は忘れる生き物・・・・・480一人の心理学者がある自分の記憶を基準として、それを一年後にはどう記憶しているか、二年後はどうかと、時間が経つにつれて記憶はどのように変化して行くものかを調べたことがあるそうで、すると、六年後にはその記憶は、かなりあいまいになっていたのだという。

    しかしながら、その中で嬉しいとか楽しいと思った記憶は案外容易に思い出すことが出来たのだそうだが、苦情を言われたとか、自分の書いた論文が酷評されたという記憶は、あまり詳細には思い出せなかったそうである。

    しかも、日時を追って詳細に思い出そうとすればするほど、記憶はおぼろげになったという。

    よく、戦場や事故現場などで想像を絶する体験をした人は、その時の記憶を無意識に忘れることがあるという話を聞く。

    これも、そうやって脳が自己の精神防衛を図っているのではないかと考えられるらしい。

    また、人間は、嫌な出来事や都合の悪いことには記憶がフタをしてしまうこともあるようで、思い出そうという気持ちさえ萎えさせてしまうということがあるという。

    これは、ある著書の記述の例に上がっていたことだが、既に結婚式の日取りも決まった花嫁が、ウエディングドレスの仮縫いの日を何度も間違えるということがあったそうである。

    結局、彼女の結婚は破談になったそうで、つまり、彼女はもともとその結婚には疑問を感じていたため、無意識のうちに結婚に関することを記憶の中から締め出していたということらしい。

    人間は、気乗りしないことや、都合の悪いことなどが自分の身に降りかかった時、それを忘れることで精神の均衡を保つのだと思われる。

    そう考えると、女性に認知症が多いのも頷けるのである。

    女性は、感性の動物であるから、男性よりも感受性に優れている訳で、男性が三十歳で理解するダンスのテーマを女性は十五歳で理解するというくらい精神的には早熟であるため、このくらいの年の差のあるパートナー同士の方が、ダンスには適しているとも言われる所以であろう。

    そんな女性だからこそ、人生をより厳しく辛いものとして捉えているので、高齢者になった時、男性よりも早く認知症が始まってしまうのかもしれない。

    しかし、逆に、楽しい記憶や嬉しい出来事は、長く記憶に残るのものの、これは時間を経るごとに自分に都合よく美化されて行く傾向が高いため、真実とはかなり違っていることもあるので、聞く方はその分を割り引いて拝聴する必要があると思われる。
    

<今日のおまけ>

    吸血鬼が夢に出てきて、あなたは血を吸われ、気が遠くなるような夢を見たことはないですか?

    これは、あなたが体力的に消耗していることを示すのだそうです。

    体調が悪かったりする心当たりがある時は、医師の診断を仰いだ方がよいそうです。

    でも、吸血鬼の夢なんて、見る人いるんでしょうかねェ?health

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この記事へのコメント
まあ、そうなのでしょうね。

嫌な出来事をずっと憶えていたら、身が持たないですから。

人間の脳のしくみは良くできていると思います。

女性に認知症が多いのはそういう事だったんですか。
うなずけます。

僕の母も認知症で困ってます。
Posted by コミ at 2010年04月12日 16:47
コミさまへ>

 コミさんのお母さまも認知症ですか。
 相当にご苦労されたのですね。
 認知症に入るきっかけは、現実逃避からとも言われるそうです。
 わたしの家のご近所にも、認知症の高齢女性がとても多いのです。その大半が七十代で発症しています。そんな女性たちが認知症になる前、よく口にしていたことが、「主人が怖い」「世の中がつまらない」と、いう言葉です。
 子育てを終えて、老後はゆっくりと過ごしたいと思っていたのに、定年になり、仕事もなく社会の中で男としての存在意義が見いだせなくなったご主人たちは、その苛立ちを奥さまにぶつけるようです。
 ただでさえ若い時からご主人には気を使って生きてきた昭和ひとけたの女性たちは、自分の人生って、こんなもんだったのかと、情けなくなるのです。そして、認知症の世界へ現実逃避をするのではないかと、思うのです。
 つまり、女性たちの認知症の裏には、ご主人たちの我儘が大きく関係しているのではないかと、わたしは思います。
Posted by ちよみちよみ at 2010年04月12日 17:32
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