本音を漏らせる相手を見付けるには
本音を漏らせる相手を見付けるには
人と人の相性というものは、相手に「姿勢反響」があるかどうかで、ある程度は見極められると言われる。
「姿勢反響」とは、相手が自分の動作と同じような動作をすることである。
あなたがカップに手を伸ばした時、無意識のうちに相手もカップをとっていれば、「姿勢反響」が起きたと考えられる訳で、こうしたことが何度も繰り返される相手とは、気が合いやすいともいえるのだそうである。
また、あなたが何か話をしている時、あなたの方へ身を乗り出すような仕草をして聞いているという人がいたら、その人はあなたの話を真剣に聞いている証拠でもあり、逆に、椅子の背もたれに寄りかかるような仕草をしていたり、頭の後ろへ手を回すような格好をしていた場合は、あなたの言っていることを半ばバカにしているか、あなたの話に飽きている証拠なのだそうである。
実際に顔を合わせた場合は、これらのことで相手の気持ちをだいたい推し量ることが出来る。
さらに、あなたが悩みや不満を聞いて欲しいと持ちかけた時、相手がそういうやり取りは迷惑だという素振りをするような場合は、相手にはあなたの本音を聞くだけの度量や余裕が欠けているものと考えて良いだろう。
そういう態度は、一見大人の判断をしているようにも見えるのだが、実際はそうではない。
本心では、そういう話を聞きたくてたまらないと思っているのだが、単なる格好付けで拒否しているだけなのである。
つまり、安易に相談を受けて煩わしいことに関わりたくないという自己保身しか頭にない人だということが判る訳で、そういう人にはたとえ本音を話したところで、何の解決策も見付かりはしないのである。
本音を漏らせる相手とは、まずは良くも悪くもあなたの言い分を頭からすべて受け止めてくれる人であり、あなたの話を聞いた途端に即座に結論を持ち出すような返答をする人ではないということなのである。
わたしもこれまでいろいろな人と会って来たが、おしなべて若い世代の人たちは何故か結論を急ごうとしているように思えるし、それが常識的で知的なやり方だと思い込んでいるのかもしれない。
わたしは、そんな会話の際にも、相手の態度を観察するのが好きで、さまざまな疑問や悩みをあえてぶつけてみたりもするが、中には、何も知らないおばさんが・・・とでも言いたげな顔つきで、上から目線で教え聞かせようとする若い女性もいた。
そんな時は、こう結論付けることにしている。
「この女性は、決して他人が心を許して本音を語れる人ではないな。見えているのは、自分の貧弱な虚栄心だけなのだろう。でも、あと20年もすれば、少しは自分の無知に気付くこともあるかもしれない」
と----。
<今日のおまけ>
今日の午後、我が家のベランダへ出たところ、足元のコンクリートに何やらへばりついている物体を発見した。
良く見ると、それは羽の長さが15センチもある一匹の大きな蛾だった。
母親に「大きな蛾がいる」と、伝えると、即座に新聞紙をもって来て、ガバッと蛾にかぶせて丸め込んだ。
と、蛾は既に死んでいたらしく、新聞紙の中でグズグズに崩れてしまった。
これも、あまりの暑さにやられたのかもしれない。
蛾の写真を載せようかと思ったが、ちょっとグロいのでやめておく。
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