文章の簡略化は難しい
文章の簡略化は難しい
暑い!!
台風のせいなのか、今日もとんでもなく暑い。
この炎天下、散歩をしていたら、日傘をさした近所の主婦とすれ違ったが、あまりの暑さに冷たい物をとり過ぎてお腹をこわしたと、苦笑いしていた。
で、映画「プロメテウス」の評判がかなり悪いようだ。
「人類の起源を探る」なんていう壮大なテーマと思いきや、実際は単なるエイリアンドラマだとか。しかも、日本語吹き替え版が相当にエグいらしい。
主人公の声を担当する剛力彩芽が、恐ろしく棒読みなのだという。
でも、ちょっと、怖いもの見たさで聞いてみたい気もするな。(笑)
ところで、皆さんは、次の新聞記事の文章を読んで、誰のことを書いているのかお判りだろうか?
見出しは、「錦織、16強ならず 勝つ光見えなかった」である。
第1サーブが入る確率が低く、ストローク戦も「ぐいぐい押された。そこで勝てないと自分のいいところが出ない」と、嘆いた。
まだ22歳だが、デルポトロは20歳で全米オープンを制した。世界ランクで20位以内に入り「もう若手ではない。上の選手に勝たないといけない使命感」が強くなったという。高みに行くには「安定感が必要。その中で攻めも混ぜないといけない」と課題を挙げた。
これは、新聞のスポーツ欄の記事の一部なのだが、この「世界ランクで20位以内に入り」とは誰のことを指しているのか、この文章を読んだだけで即座に判るだろうか?
わたしには、記事の見出しから、この文章が、テニスの錦織選手のことを書いているのだと判りながらも、世界ランク20位以内とは、この時の彼の対戦相手であるデルポトロ選手のこととしか思えなかった。
つまり、文章のつなぎに主語が入っていないために、どちらの選手のことなのかすぐには判然としないのである。
文字数制限のためなのか、近頃のスポーツ記事は特に文章が簡略化されていて、途中誰のことを書いているのか判らなくなることが多々ある。
プロ野球の記事に関しても、文章の中に球団名が一切出てこないため、Aという選手は何処の球団に所属しているのか予め知識がなければ、最後までチンプンカンプンということもあるのだ。
高齢者が読みやすいよう一文字を大きくしているので、その分文章が短くならざるを得ないために、選手の背景など読者が知っているものという前提で、記事は書きすすめられて行くのだろう。
しかし、上記のように見出しと写真で、錦織選手のことが書かれているというのは理解できても、途中の文章が誰のことを指しているのか判らなければ、読者は内容を勝手に解釈してしまい思い違いをしかねない。
この「世界ランク20位以内に入り」の前に、「錦織は」と、一言あったなら、たぶん勘違いをする確率はかなり減ったはずである。
<今日のおまけ>
前女王が異例のシーズンインを迎える。07、11年の世界選手権女子を制した安藤美姫(24)は、今季のGPシリーズで競技会に復帰するが、いまだメーンコーチが決まっていない状況。日本連盟の伊東フィギュア委員長は「このままコーチ不在でシーズンに入る可能性がある」と明かした。
安藤は06年トリノ五輪後からモロゾフ・コーチに師事していたが、昨春に師弟関係を解消。メーンコーチが決まらないまま、トレーニングを続けている。(YAHOO!ニュース)
ミキティー、大丈夫なのかな?
噂では、ミキティーがモロゾフ・コーチに信頼以上のものを求めるようになってしまったのが、コンビ解消の原因だとか・・・。
モロゾフ・コーチは、そんなミキティーが重荷になり、新たな恋人も出来たために問題が大きくならないうちにと身を引いたという説もあるそうだ。
まだ子供の頃に最愛の父を亡くしたミキティーには、年上でありながら少年のような情熱を忘れずにいるモロゾフ・コーチのことが、いつしか何でも許してもらえる存在に思えていたのかもしれないな。
それにしても、未だにメーン・コーチが決まらないのは痛い。
モロゾフ・コーチのことが忘れられないのか、それとも彼以上に自分を理解し輝かせてくれるコーチが見当たらないのか。
ミキティーにとっては、次のソチが最後の五輪挑戦になるやもしれず、悩ましい日々が続くことだろう。
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