日々のたわごと 13

ちよみ

2012年12月30日 11:27

日々のたわごと 13




    かつて、刑事ドラマの中でピアニストの女性が、「ピアノの練習をしたあとは、おもちゃのピアノを弾くのが息抜きなのよね」と、言うシーンがあった。

    「来る日も来る日もピアノを弾き続けて、もう楽譜なんて見たくないというくらいのレッスンをしながら、おかしいでしょう?」

    でも、あの台詞、何となく判るような気がする。

    実は、わたしもこれに似た状況にあるような・・・。

    思いっきり文章を書きまくっているのにもかかわらず、その息抜きがブログを書くことになっているのだ。

    ブログを書いていると、頭の中の整理が出来たり、切り替えが出来るような感じで、ホッとする。

    こんなことを周囲の人に話すと、

    「文章を書くなんて、たった原稿用紙一枚でも悩んでしまうのに、あんた、やっぱり変わっているわ」

    と、笑われてしまうが、ブログと作文や論文ではまったく内容が違うわけで・・・。

    まあ、どちらも人さまに読んで頂くものではあるが、ブログはとにかく気軽に書ける分だけ、文章を作るという作業をしながらも精神的にリラックスできるのかもしれない。

    面白いものである。


    


    ところで、先にも書いた信毎に連載されていた「正妻」という小説だが、これを慶喜の男目線で読むと、実はこういうことになるのではないだろうか。

    「おれは、正室も、側室も、両方大事だ。二人の女は、本当におれにとってなくてはならない存在なんだ。どちらも、なくていいなどということはない。でも、やっぱり一番大事なのはおれ自身だ。おれがいなければ、二人の女は存在する意味がなくなるだろう。どんなに無様な格好で戦場から逃げ出したとしても、おれが生きているということこそが、二人の女ために最も重要なことなのだ」

    こんな身勝手極まりない考え方の徳川十五代将軍のために、須坂藩主・堀直虎も新選組も会津藩も、命を投げ出したわけなのだが、慶喜自身はおそらくそれが最良の策だと、本気で考えていたのだろうと思う。

    育ちなのか、生まれもっての性格なのか、もしも今の世の中に慶喜が生きていたならば、ネット上では稀代のKY野郎と嘲笑されることになったのかもしれないな。

    結局、彼は、あの時代の人間で、正解だったのだろうな。


    
<今日のおまけ>

    今日は、どんよりとした雪曇り。

    こんな日は、テンションが下がり気味だが、やることはやらねば終わらない。



    最近の夢は、やたらにリアルで我ながら驚く。

    疲れているせいかもしれないが、現実とリンクしているような箇所がいくつもあって、目が覚めた時一瞬、「あれは、もうやってしまったんだっけ?」と、勘違いしてしまうほどだ。

    で、また、この後、お正月寒波がやってくるようなことを天気予報で言っていたが、もう寒さは勘弁して欲しいなァ・・・。

           
関連記事