ジェネラル・ルージュの凱旋・・・・・464

ちよみ

2010年04月03日 20:58

~ 今 日 の 雑 感 ~



ジェネラル・ルージュの凱旋



    大好きな「チーム・バチスタ」シリーズ、「ジェネラル・ルージュの凱旋」が、4月6日からフジテレビ系でスタートする。

    この作品は、「チーム・バチスタシリーズ」の中でも最高傑作といわれているそうで、「チーム・バチスタの栄光」が、密室内で起きる殺人事件を描いているのに比べ、生きた患者の苦しみを究明して行くという、人間ドラマに仕上がっているのが特徴だということである。

    この「ジェネラル・ルージュの凱旋」のタイトルにもある「ジェネラル」とは、「将軍」という意味を持つ言葉であり、ここでは、「ルージュ」の「赤」とつなげて「血染めの将軍」とか「血まみれ将軍」と訳すことが出来るのだが、今回、物語の中心人物になる天才救命医の仕事ぶりを、そのように形容しているものと思われる。

    しかし、この「ジェネラル」という言葉には、もう一つの意味が含まれている。

    それは、「総合診療」という意味である。つまり、救命救急医は、身体のすべてを熟知していなければならない、文字通り緊急の場合の「ジェネラリスト」なのである。

    この全人的に病気を究明し、救急する「チーム・ジェネラル」の総統であり、「ジェネラル・ルージュ」の異名を持つ速水晃一が、今回の難敵となるわけだ。

    ドラマは、現在の振り分け型救急医療に一石を投ずる作品として、救急医療の理想と現実を描く秀作に仕上がっているということである。

    もちろん、毎回難事件に挑む、例の心療内科医・田口公平と厚生労働省の変人官僚でロジカルモンスター・白鳥圭輔の凸凹コンビも健在とのこと。

    映画とは、一味違った作品に仕上がっていることを期待しつつ、楽しみたいと思う。
<今日のおまけ>

    わたしが大好きな「チーム・バチスタ」シリーズですが、現役の医師の方たちに訊くと、あまり医療物のテレビドラマは観ないといいます。

    「コード・ブルー」とか、「救命病棟24時」とか、素人が格好いいと思うドラマは、ほとんどリアリティがなくて、観ていて辛いのだとか-----。

    (ただ、アメリカのテレビドラマ「ER 」シリーズは、なかなか良く出来ているというお話でした)

    まあ、お芝居として観ている分には、それでもいいのかもしれませんが、演じている俳優さんたちも素人なわけですから、現実をご存知の医師の先生方には不自然なことばかりなのでしょうね。

    そういえば、以前、「チーム・バチスタの栄光」のテレビドラマにも、実際の心臓血管外科の医師からクレームがついたと聞きました。
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