北志賀高原診療所へ医師を・・・・・1053
~ 今 日 の 雑 感 ~
北志賀高原診療所へ医師を
山ノ内町の北志賀高原(須賀川区)で長年へき地医療に携わって来た北志賀高原診療所の医師・小河原当元(まさもと)先生が4月30日に七十三歳で亡くなられた。
小河原医師は、30年ほど前に東京から移住。
町営の北部診療所の所長となり、1989年に独立して北志賀高原診療所を開設。
親切温厚な人柄から地域になくてはならない名医として、住民たちに慕われて来た。
体調を崩した三年前頃までは、往診も行なっていたという。
診療所では診察とともに薬も受け取ることが出来、定期的に受診していた高齢者にとっては実に利便性に富んだ医療施設であったという。
小河原医師が亡くなり診療所が閉じてからは、地域柄、木島平や飯山市などの医療機関へ行くようになった人も多いが、自動車を持たない住民にとっては、かなり不便な状況となっている。
この医師不在の事態を受けて、須賀川地区では地域医の一日も早い確保を町に陳情した。
竹節義孝町長は、「須賀川の窮状を何とか救いたい」と、地元の医師と中高医師会へ協力を要請したというが、未だ見通しは立っていないようだ。
夫人の由美子さんからも「地域医療存続のため、診療所施設を使ってもらっていい」との言葉をもらっているという。
どんなに優れた施設があっても、距離的に通うことが出来ない患者にとってみれば、まったく意味をなさないのが医療機関である。
テレビ番組でスーパードクターシリーズなどが取り上げられるが、いったい何人の国民がその医師の治療で命を取り留めることが出来るだろうか?
患者を病院まで運んでくれる家族の存在、治療費、交通費などの問題がすべてクリア出来た人だけが助かることが出来る医療が、本当の医療といえるのだろうか?
こういう問題を考える時、地域医療格差という現実が否応なく突きつけられる。
国民皆保険制度を唱える以上、受けられる医療に格差が生じてよいはずがない。同じ国民保険料を支払っているにもかかわらず、住む地域によって受けられる医療技術に違いがあっていいわけはないと思う。
警察や消防サービスが差別なく国民に提供されるのならば、医療も同様でなくてはならないと思うのだが・・・。
<今日のおまけ>
今日の参議院国会中継----山本一太議員、その質問は、民主党議員が行なってこそ意味があるのではないでしょうか?
鳩山さんと菅さんの間で、どのような約束が取り交わされたかということは、民主党内のお家事情で、自民党の山本議員にはあまり関係のない話題だと思うのですがね。
お隣の家の夫婦喧嘩の理由を問いただしてみても・・・ねえ。
それに、鳩山さんが言っていることと、菅さんが言っていることが食い違っているというのなら菅さんだけを責めるのではなく、鳩山さんにも真偽を問うべきではないでしょうか?
まあ、どちらにしても、菅さんの代議士会での発言が内閣不信任案否決に不十分だったとしたら、最初に決めていた通り「賛成」に回ればよかったので、あとから「騙された」とか「ペテン師」呼ばわりは如何なものかと思いますね。
しかし、小沢さん寄りだった民主党議員たちも、どうして「自主投票」と決まった途端、一斉に「否決」に流れたのか?
そんなに簡単に揺らぐ「信念」だったのでしょうかね?
もしかしたら、皆さん、最初から「否決」に回りたかったというのが本音だったのでは?
にしても、長野県民主党議員の結束は固かった。若干、一名ほどブレかけた人がいたけれど・・・。
「若いのに日和見主義は信用をなくすぞ」
と、ご近所の政治通がおっしゃっていました。
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