女って、や~~ね!・・・・・1058

ちよみ

2011年06月28日 17:41

女って、や~~ね!




    「女って、や~~ね!亭主が出来ただけで、やたらに態度が大きくなってさ」

    いつも外湯で会う独身女性がぼやいていた。

    高校時代からの友人が結婚した途端に、何となく上から目線になったというのだ。

    何か言うたびに、「あんたって、何にも判っていないのね~~。世の中、そんな甘いもんじゃないわよ」とか、「まあ、頑張って!あんたにだって良いところはあるんだから」なんて俗に言う勝ち組オーラ全開で、独身時代は、その女性の方がどちらかといえばイニシアチブを握っていたくらいなのに、結婚した途端に形勢逆転。

    突然、態度が横柄になったというのだ。

    「結婚するって、そんなに偉いことなのかしら?わたしは、曲がりなりにも自分で働いて自立して生きている。でも、彼女は、一人で生きていくことが出来なかったので、結局男に養ってもらう道を選んだだけじゃないの」

    彼女の怒りは治まらない。

    確かに、女性の中には、結婚したことを人生の盾のように考えて、これまでは勇気がなくて出来なかったことまでも出来るようになったという人もいる。

    自分は、独りではない----という気持ちが芽生えて、人前でも平気で意見が言えるようになったという女性もいるくらいだ。

    あるベテラン脚本家の女性も、かつてテレビのインタビューで、「これまではどんなに局へシナリオを持ち込んでも尽く却下されていたのに、テレビ局に勤める主人と一緒になったことで即採用されたわ。今のわたしがあるのも、みんな主人のお陰ね」と、笑いながら語っていた。

    結婚がプラスに働くと、独身でいた時よりも多くのメリットが生まれる場合もあるだろう。

    しかし、勘違いしてはいけないのは、結婚したからと言って、それがためにその女性が人間的に立派になったわけでも才能が突然開花したわけでもない。

    このベテラン脚本家は、脚本家自身にそれなりの執筆力があったからテレビ局も採用に踏み切ってくれたのだと思う。

    つまり、結婚で女性が偉くなったわけでもなんでもないのだ。

    しかし、虎の威を借るキツネではないが、とかくそれを思い違いしている女性は少なくない。

    この怒りの女性が言うように、

    「結婚しようが子供が出来ようが、もともとの当人自身が変わるわけではないのだから、あまり、態度を変化させない方がいい。人生、一寸先は闇。次の瞬間は何があるか判らないのだから・・・」

    今回のような千年に一度の大震災に襲われることだってある。

    要は、自分が幸せだと感じている時ほど、謙虚になることが肝要だ----と、いうことなのだろうな。

    そう思いながら、危うくのぼせそうになったので、慌てて風呂から上がった。

<今日のおまけ>

    身に付かない生活というものがある。

    贅沢と豊かさを勘違いしている場合があるということだ。

    豊かな人生とは、何も高価な物に囲まれた生活ということではない。

    しかし、分不相応な生活を手に入れてしまうと、人間は、その違いが判らなくなってしまうのだ。

    身分制度があった時代、同じ身分の者同士が縁組をしていたが、これも言わば理にかなった生活の知恵だったのだと思う。

    つまり、豊かな生活をする人は、人にいちいちそれを自慢する必要がないので身形も質素なものなのだ。

    

    

    

    

    
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