人気(ひとけ)のない志賀高原が好き

ちよみ

2012年05月14日 14:45

人気(ひとけ)のない志賀高原が好き




    先日、あるバスツアーでこちらを訪れたという観光客の中年女性が、散歩途中のわたしに道を訊ねたついでに、こんなことを言っていた。

    「実は、ツアーに申し込んだら、あたしと友人だけ、泊るホテルが志賀高原のホテルになってしまったんですよ。他の人たちは麓の旅館やホテルに割り当てられたんだけれど・・・。

    そうしたら、今の季節の志賀高原て本当に誰もいないのよね。スーパーがあるわけじゃないし、遊ぶところもなくて、あんまり寂しいから路線バスで山から下りて来ちゃった。

    でも、予定ではもう一泊することになっているから、また戻らなきゃならないんだけれど・・・」

    そりゃァ、そうだろう。

    この時季の志賀高原といえば、山へ入るのはたいていが山菜採りの地元住民ぐらいだから、ホテルでの宿泊客などほとんどいないのが相場だ。

    きっと、ホテルの中もガラ~ンとしていて、人の気配もないんじゃないかな?

    女性の話を聞くと、ミステリー・ツアーの類の旅行のようだから、目的地は観光業者任せで自分たちは何処へ行くのか判らなかったらしい。

    それにしても、ホテルがちょうど時季外れの志賀高原とは、それだけでも十分ミステリーだ。

    そういえば、昔、わたしも良く冬季のスキー以外でも志賀高原のホテルに泊まったことがあったが、そういう時は、やはりいつも6月ぐらいの梅雨寒むい頃であった。

    でも、わたしは、何故かその時分の志賀高原の閑散とした空気が好きだった。

    友人と一緒に人気のないハイキング道を歩くのも好きだったし、他には宿泊客の影さえないような広々としたホテルの中も何となくワクワクしたものである。

    晴れた日よりも、どんよりと曇った空に薄墨を溶かしたような霧が流れ、それが青黒い山肌を覆うさまがまた何とも言えず、無性に創作のイマジネーションを掻き立てられたものである。

    まあ、こんな風に感じる人は、あまりいないんだろうな。

    最近は、志賀高原へも行っていないが、こんな季節になるとあの頃の神秘的な光景が思い起こされて、ちょっと楽しい気持ちになるものだ。

           
<今日のおまけ>

    ようやく初夏らしい暑さになりましたね~。

    天気も良くて、気持ちのいい日です。

    そんな訳で、病院へ採血検査に行って来ました。

    明日からはまた雨模様だそうなので、今日のうちにと思いまして・・・。

    出かける際にUVケアのためもあり、本当に久々にファンデーションなど塗りまして、家の者に「顔、変----?」と訊いたら、

    「どうかしたのか?いつもと変わらないけど・・・?」と言われたので、

    要は、大して変わり映えしないということだな----と、判断。

    そのまま出かけました。

    しかし、化粧した顔も素顔もほとんど変わらないというのも、何か釈然としませんが・・・。
    
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