田宮五郎降板のわけ
田宮五郎降板のわけ
映画「白い巨塔」や「クイズタイムショック」の司会などで知られる俳優の故田宮二郎さんの次男で、俳優の田宮五郎(45)が4月12日、都内の自宅でくも膜下出血で倒れて緊急搬送され、8時間に及ぶ手術を受けていたことが20日、分かった。4日間、意識が戻らずに生死のはざまをさまよったが、現在はリハビリを開始するまでに回復。このため、出演していた東海テレビ制作のフジテレビ系昼ドラ「七人の敵がいる!」(月~金曜、後1・30)は降板した。
兄で俳優の柴田光太郎(46)によると、田宮は4月12日、自宅で役作りのため筋力トレーニングをしている最中に倒れ、すぐに救急車で病院に運ばれた。くも膜下出血と診断され、13日午前2時から8時間に及ぶ大手術。それから4日間、こん睡状態が続き生死の境をさまよったが、奇跡的に一命を取り留めたという。
(中略)
なお「七人の‐」の田宮の代役として、冨家規政(50)が21日放送分から出演する。(YAHOO!ニュース)
今日、「七人の敵がいる」を観ていて、有森也実さんの夫役が、いつもの田宮五郎さんから冨家規政さんにいきなり代わっていたので奇妙に感じた。
そして、こういう事情があったことを知り、本当に驚いた。
田宮五郎さんは、俳優・故田宮二郎さんの次男ということで、彼が出演するシーンを楽しみにしていたのだが、とても残念な気持ちだ。
兄の柴田光太郎さんは、医師から「救命のため、手術で脳の圧迫を抑える必要がある」と説明を受け、手術後も「しゃべれるかわからない、歩くのも夢かもしれない」といわれ、
「死刑宣告みたいだった」
と振り返ったそうである。
田宮五郎さんはもともと、腎臓病を抱えており、高血圧のため降圧剤を飲んでいたという。
田宮さんは、39歳で俳優デビューをした遅咲き。
出演中の「七人の敵がいる」は、彼がこん睡状態の間にも収録があったため、柴田さんが関係者にすぐさま降板を告げたそうだ。
4日間も眠っていたとは知らなかった田宮さんは、降板を知ると、うつ状態になるほど落ち込んだということで、病的に神経質な区会議員の夫役を絶妙な仕草と味で演じていただけに、その役を降りなければならなかったのは自らも相当に無念だったものと思う。
(YAHOO!ニュース)を読む限りでは、現在は頭痛と声の違和感を残すものの、入院中の病院から車イスで外出できるまでに回復しているという。
リハビリ生活は、3カ月はかかるといわれているそうで、ドラマ後に予定されていた映画やラジオ出演は、今後の状況をみて判断。
「奇跡の生還」から約1カ月がたち、精神的にも前向きになったという田宮さんは、俳優復帰に向けて「頑張る」と柴田さんに語りかけているとのことであった。
「七人の敵がいる」の今日の放送分から役は冨家さんにバトンタッチしたが、田宮さんがやっていたあの眼鏡を指で上げる独特の仕草は、冨家さんも続けている。
田宮さんの父親・田宮二郎さんは1978年12月28日に43歳の若さで亡くなっている。
天国のお父さんが、「まだ、こっちへ来るのは早いぞ!」と、愛する息子を生還させてくれたのかもしれないな。
<今日のおまけ>
わたし----いや、わたしたち世代にとって、田宮二郎という俳優はかなり特別で、そして身近な存在だった。
ちょうど、その頃、テレビでは人気医療裁判ドラマ『白い巨塔』が田宮二郎主演で放送されていて、わたしも学校の同級生たちと一緒に毎週楽しみにドラマを観ていた。
その彼が『白い巨塔』撮影終了後すっかり虚脱状態になり、
「財前五郎の後に、どんな役を演じたらいいかわからない」
と、自宅で猟銃自殺したのである。
田宮には、その当時そう鬱病の兆候があったそうで、役としての財前五郎と自分自身の境界線が見えなくなってしまったのかもしれないと、わたしたちは噂したものである。
しかも、田宮二郎の本名は、柴田 吾郎である。
田宮五郎は、もしかしたら、父親の本名と、その父親が映画とテレビドラマの両方で演じたもっとも愛した役である財前五郎の名前を芸名にしたのかもしれない。
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