「相棒season11」

ちよみ

2012年10月11日 17:41

「相棒season11」




    10日にスタートした水谷豊(60)主演のテレビ朝日の人気ドラマ「相棒season11」(水曜後9・00、初回のみ後8・00)の初回平均視聴率が19・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが11日、分かった。初回は2時間9分の拡大版で放送された。

    大台にはわずかながら届かなかったが、初回としてはシリーズ最高だった前作の「相棒10」の19・7%を上回るシリーズ最高の出だしとなった。

    放送開始12周年を迎えた大人気刑事ドラマシリーズの第11弾。今シリーズで水谷演じる主人公・杉下右京の“相棒”の三代目として成宮寛貴(29)が参加。成宮のほかにも、元宝塚歌劇団トップスターの真飛聖(35)、石坂浩二(71)らも新レギュラーとして加わった。(YAHOO!ニュース)




    「相棒season11」----の初回は、高視聴率だったようだ。

    三代目相棒の成宮寛貴が、どんな演技を見せるのか、ファンの好奇心を掻き立てたためだろう。

    成宮の役どころは、警察庁幹部(石坂浩二)の息子ということで、警察組織の複雑さに悩む第三次反抗期の「おぼっちゃま」。

    曲がったことが大嫌いな熱血刑事だった初代相棒の亀山薫(寺脇康文)と、育ちの良さと聡明さが前面に出ていた二代目相棒の神戸尊(及川光博)を足して二で割ったような感じといえばいいのかもしれない。

    つまり、今度の杉下右京は、若い甲斐亨刑事の先生役という側面が大きいようである。

    で、初回スペシャルだが、事件の舞台は治外法権下の香港の総領事館内という設定のために、香港警察は介入出来ず、一種の密室殺人の体をなしていた。

    最後の総領事館内での長い謎解きのシーンなどは、アガサ・クリスティーミステリーを彷彿とさせる推理小説マニアにはたまらない演出となっていたが、右京の台詞で理詰めに解き明かされて行く犯行の手口や犯人の正体等の説明は、どちらかというと勧善懲悪に慣れているお年寄りたちには、途中で飽きが来てしまうものだったかもしれない。

    しかし、一つの屋敷内や船内などで殺人事件が起きるというストーリーが大好きなわたしなどは、かなり楽しめたストーリー構成となっていた。

    ただ、甲斐亨の恋人の存在は、視聴者に認知されるまでにはかなり時間を要するのではないだろうかとも思われた。

    演じる成宮がどちらかといえば童顔なのに比べ、真飛聖演じるキャビンアテンダントの恋人が大人っぽ過ぎるように思えるのだ。

    役者の実年齢も女性の方が年上とあって、二人の口げんかのシーンも、甲斐が姉を相手に拗ねているようにしか見えなかった。

    相棒ファンの視線は厳しい。

    二代目相棒の神戸尊の人気が高かっただけに、右京の相棒に甲斐亨がふさわしくないとなれば、非難殺到ともなり兼ねない。 

    これからは、成宮がどうやって先輩二人とは違う独自色を作り上げながら演技の味を出し、甲斐亨刑事に息を吹き込み血を通わせて行くかが課題だろう。

    今後の新「相棒」の成長に期待したい。 



  
<今日のおまけ>

    日本サッカー協会(JFA)は11日、16日から愛知県内で行われるトレーニングキャンプ、24日のブラジル代表戦、27日のウクライナ代表戦のフットサル日本代表メンバーを発表した。

    前回の静岡メンバーと同じ16名が招集され、横浜FCの三浦知良も選出された。カズはメディカルチェックのため、17日から合流する。(YAHOO!ニュース)

  
    三浦カズ選手、ようやく日本代表のヤタ烏エンブレムを胸につけることが出来るようだ。

    昔は、実力以上に偉ぶっている感があって、どうも好感が持てなかったが、近頃は年のせいか等身大の自分自身を受け入れているようで、頑張って欲しいと思う。

    缶コーヒーや漬物のCMに出演している彼を見ても、何処か丸くなった感じで、派手な闘争心だけでは本物のスポーツマンにはなれないということの証明でもあるようだ。

    しかし、人がそういうことに気が付くまでには、やはり年月が必要である。

    挫折や諦めを知ってこそ、日本代表の真の重さを実感できるのだろう。

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