首の皮がつる・・・・・431

ちよみ

2010年03月15日 12:43

~ 今 日 の 雑 感 ~


首の皮がつる



    副甲状腺の手術は、首の前の部分の、喉の下あたりを10センチほど切ります。

    そのために、手術直後は、顔の下半分から首、鎖骨の辺りに掛けて、感覚がほとんどなくなります。皮膚と一緒に神経も切る訳ですから、そういうことになるのでしょうね。

    そして、担当医師が言うことには、

    「下ばかりを向いていないでくださいね。皮が伸びなくなって、顔が上がらなくなりますから-----」

    もちろん、首に傷があるのですから、水で顔を洗うことなど出来ません。せいぜい、おまじない程度に顔に水を付けて、タオルで拭くのが関の山です。

    また、洗髪も出来ませんから、わたしの場合は、約一月ほど、髪をシャンプーで洗えませんでした。もちろん、身体が動かないのですから、洗髪は、看護師さんにお任せするしかなかったのですが・・・・。

    それでも、ようやく、自力で洗髪出来た時は、担当医の先生も、思わず、「おめでとうございます!」と、喜んでくださいました。

    しかし、傷が目立たなくなって来ても、やはり、首の皮がつる感覚は、治りません。次第に、首や顔の神経も回復して、感覚も戻っては来ますが、それでも、手術前のような何でもない感じではありません。

    二年経った今でも、わたしは、しょっちゅう首の皮を引っ張って顔をあげるようにしています。

    そうしないと、皮がつるような食い込むような、不自然な感じがぬぐえないのです。

    わたしのご近所にも、もう15年も前に、同じ手術をした年配の女性がいますが、この彼女も、未だに、

    「首の皮が気持ち悪くてね-----」

    と、ぼやきます。何かに没頭していないと、気になって仕方がないのだとか・・・・。

    ものを飲み込む時も、何処か、引っかかるような感触があり、食事もおいしく食べられないのだそうです。もちろん、単なる錯覚にすぎないのですが、わたしにも、そういう感覚は、残ったままです。

    ただ、わたしの場合は、食事はおいしく頂いていますが-----。

    やはり、いくら手術がうまくいったといっても、生身の身体を切るのですから、その後何の支障もなく元通りに回復するなどということはないのです。

    この気持ちの悪い感覚は、これからも続くのでしょうが、他に思考を持って行くことで、出来るだけ、気にしないように過ごしたいと思います。
<今日のおまけ>

    久しぶりに書店へ行った。

    特別買うものもなかったが、本の背表紙を見ているだけでも、ようやく日常的な生活が出来るようになって来たのだなァ・・・との実感がある。

    でも、まだまだ、長時間のショッピングは疲れる。背中にも腰にも負担がかかるせいで、帰って来てからは、もうグッタリだ。

    この疲れがまだあるうちは、完全復活とはいえないのだろうな。

    
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