~ 今 日 の 雑 感 ~
化粧をするということ
女性ならば、20歳を過ぎれば人前に出る時お化粧をするのは常識ですよね。
自分が美しく装うという意味だけではなく、他人への礼儀としてお化粧をするのです。
20歳過ぎてスッピンで人前へ出るということは、裸で街を歩くのと同じことだと言った礼法家の先生もいました。
つまり、お化粧とは、昔は魔よけの意味から発したもので、現在はマナーの域にまで達した作法なのです。
ところが、このお化粧---男性の方たちには判らないかもしれませんが、とても集中力や体力を必要とする行為なのです。
一瞬気を抜いただけでも、はみ出したり色ムラが出来たりと、実に厄介なところへ持って来てそのお化粧を綺麗に肌にのせるためには、日々のお手入れも欠かせないのです。
ですから、女性は、たとえ病気で入院中でも、多少身体がしんどくても、毎朝、毎晩の肌の手入れをおろそかにはしません。
それは年齢に関係なく、70歳、80歳の高齢者でも同じことなのです。
お化粧をしようという気持ちがあるということは、女性に生きようという意欲があるということでもあるのです。
わたしも手術で甲状腺を半分切除しているのですが、その際念のためにリンパ節も取っているため、まず気になったのが顔の手入れをする時、マッサージをしてもいいものか?---と、いうことでした。
しかし、執刀医であり担当医の先生は、そういう質問を受けるのは初めてだったようで、女性は男性のように単に命が助かればよいのではなく、その後の容姿にも気を配っているのだということを知り、リンパ液の流れについても丁寧に説明して下さいました。
そして、「顔のマッサージをしても、何の差し支えもありません。大丈夫ですよ」と、教えて下さったのです。
それでも、身体がまったく動かない状態だったわたしは、ファンデーションを付けてのお化粧をする気力も体力もありませんでした。
容姿など、もうどうでもいいや・・・とさえ思っていたのです。
それが、最近になって、外出する時に薄化粧をしようという気持ちが出て来ました。要するに、それだけ体力が戻ってきたのだと思います。
そして、担当医の先生は、通院するたびに病院内を歩いているわたしの姿を何処かから見ておられるようで、
「足の運びもかなり良くなってきましたね」と、褒めて下さいました。
そうなのです。お化粧は、女性にとっての元気のバロメーターでもあるのです。
これからは、外出する際も出来るだけお化粧をしておしゃれにも気を使いたいと思います。
こんなおばさんのおしゃれなど、誰も関心ないとは思いますが、それでも一応、気は心ですから・・・。(笑)
<今日のおまけ>
「今度、また、遊びに来てね」
こちらが言うと、相手は「その時は、連絡してから行くね」と、答えたとする。
これは、ほぼ、遊びに行く気はないということである。
でも、そう言ったこっちも、この返事を聞いて内心ホッとしている場合が大半なんだけれどね。(笑)