~ 今 日 の 雑 感 ~
相手の本音を聞き出すには・・・
あなたが、最近習ったばかりの油絵を描いたとします。
親しい友達にその絵の出来栄えを訊きました。
「この絵、どう思う?」
あなたは、自分自身でも内心では、あまりうまく描けているとは思わなかったのですが、それでも友人の忌憚のない意見を聞かせてもらいたいと思い、訊ねたのです。
すると、友人の言葉は、案の定、当たりさわりのないお世辞でした。
「とても、よく描けていると思うよ。初めて描いたにしては上出来だよ」
「ほんと?本当にそう思う?あんまり自信ないんだけれど・・・・」
あなたが答えると、友人は、ちょっとムッとした顔になり、
「本当によく描けているよ。嘘なんか言っていないさ」
意地になった様子で、あなたの言葉を打ち消そうとしました。でも、これでは、あなたが望んでいたアドバイスにはなりません。
もしも、友人の絵に対する本音を探るためには、あなたは、どんな質問方法を取るべきだったのでしょうか?
それは、このように訊ねればよいのだそうです。
「とてもよく描けているよ。初めて描いたにしては上出来だよ」
「そう、ありがとう。そんな風に言ってもらえると嬉しいわ。それなら、もっと良くするには、どうしたらいいと思う?」
すると、友人は、こう答えてくれるのではないでしょうか?
「そうだなァ・・・・。確かに、うまいんだけれど、ここの構図はもう少し大きめにした方が見る側にもっとインパクトを与えることが出来るかもしれないね」
つまり、これが友人の本音なのです。
人は、自分の意見を求められて、それを答えたにもかかわらず「本当に、そんな風に思っている?」と、疑いの目で見られるのは面白くないと思うものなのです。
ですから、そういう時は、相手の褒め言葉は素直に受け入れて、「ありがとう」と、お礼を一言言っておくことが大事なのだそうです。そして、友人の意見を認めた上で、改めて、
「じゃァ、もっと良くするには何処を直せばいいか教えてくれない?」
と、訊くことで、友人も気分を害することなく本音を話してくれるのだというのです。
まずは、肯定。それから、改めて質問する。
このテクニックを上手に使うことで、相手に余計なプレッシャーをかけさせずに、本音を引き出すことが可能になるのだということでした。