大震災が逆プロポーズのきっかけに・・・・・1009
~ 今 日 の 雑 感 ~
大震災が
逆プロポーズのきっかけに・・・
今日も通院日だった。
病院から帰って来て、お昼のワイドショー番組を観ていると、この大震災をきっかけにして、彼氏に逆プロポーズをする女性が増えている----との話題を取り上げていた。
今回の大きな地震は、これまでの日本の歴史上においても類を見ない災害となったことで、特に若者たちの気持ちに、
「人生、一寸先は闇。今出来ることは、明日に延ばすな」
「愛する人が目の前にいるということが、当たり前ではない」
「一度しかない人生。悔いなく生きよう」
などの思いが、深く刻みつけられたのだという。
そのために、今まで家の事情や仕事の問題で結婚を躊躇っていたり、女性からプロポーズするなんて不謹慎だ----として自重していた女性たちが、もしもまたこんなことが起きた時に後悔したくないと、考えるようになったのだそうである。
そして、被災地で着の身着のまま津波から逃げた家族や夫婦が、命以外はすべて失ったにもかかわらず、互いに労わり合い寄り添いながら励まし慈しむ姿に感動し、未だ独身の我が身を振り返った時、そういう人がそばにいないことの焦燥感や寂しさを感じて、
「こんなことでは、いけない。人生は一度きりなのだ」
と、一歩前に踏み出す勇気を得たのだということだった。
こうした現象は、実は、阪神淡路大震災のあとにも起きたそうである。
人間は、生死を分けるような大事件に直面すると、人生観が180度変わることがある。
これも良く言われる話だが、地球以外の場所から宇宙空間を眺めた宇宙飛行士が、突然宗教に目覚めたり、自然の尊さを実感するために農業を始めるというケースも多いという。
今回の大震災は、正に、この人生観を大きく変えた若者を、日本中に増殖させたのかもしれない。
そういえば、病気で大きな手術をした女性が、これまでの慎み深い生活を打破し、驚くほど積極的な性格に変わったという例も、わたしは知っている。
今は、確かに震災の直後であるし、まだ大きな余震も頻繁に起きているので、世の中は自粛ムード一色だが、もう既に人々の頭の中には、
「今、楽しまなくて、いつ楽しむの?人生は、一度きりなのよ。何か起きてからでは、遅いんだから」
そんな思いがふつふつと湧き上がり始めているのではないかと、この番組を観ていて感じた次第である。
ところで、近所の年配女性が友人たちとこの春、奄美大島へ旅行に行こうと思っていたのだそうだが、震災の影響で不謹慎だと思われるのを恐れて、キャンセルしたという話を聞いた。
何年も前から計画して、ようやく実現の運びとなったのに、取りやめねばならなくなって、とても残念そうだった。
「気にしないで行ってきたらどうですか?」
わたしは言ったが、やはり、周囲の目が怖いらしい。
こういうところに、横へ倣えの日本人気質が表われてしまうことに、何か釈然としない感覚が拭えなかった。
<今日のおまけ>
今日もたいへん暖かい日でした。
戸外を歩いていると、汗ばむくらいでした。
この暖かさで、やっと、身体も少し動きやすくなって来たような気がします。
ところで、テレビのニュースでやっていたのですが、石原軍団の避難所での炊き出しは、圧倒的なスケールですね。一万食を用意しているのだとか、しかも、実施日数が七日間とは、驚きです。
一人の母親らしき若い女性は、石原プロの俳優たちから握手をしてもらい、こう感想を述べていました。
「これまでは、毎日、辛いことばかりだったけれど、被災後、初めてときめきを感じました。まだ、こんな感情があったんですね」
人間は、たった一瞬の幸福でも、そこから生きる気力をもらうことが出来るのです。
お金や物資も大切な支援ですが、俳優やスポーツ選手、歌手の人たちには、ぜひとも実際に現地まで足を運んで被災地の人々の手を握ってあげて欲しいと思いました。
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