ほめる人は、ほめられたい人

ちよみ

2012年03月19日 21:49

ほめる人は、ほめられたい人



    人は、何故他人をほめるのか?

    それは、もちろん、ほめた相手からのほめ返しを期待するからです。

    もしくは、ほめたことへのお礼の言葉をもらいたいがためです。

    「そんなこと考えてほめていない」

    そう思っているあなたも、ほめた相手がいつもほめられっぱなしで、あなたにお礼の言葉一つなければ、絶対に快いはずはありません。

    かつて、わたしが十三代須坂藩主堀直虎を主人公にした歴史小説を出版した時、大学時代の同級生が感想を述べてくれました。

    「主人公の恋人女性が殺されるシーン、感動的で泣いた」

    すると、その同級生もしばらくして文庫本でミステリー小説を出版しました。

    もちろん、わたしもお礼の感想を伝えました。

    ただ、彼女はその時まだ自動車免許を持っていなかったので、主人公が自動車を運転する場面の描写がイマイチだったのですが、それでも推理展開はなかなかで面白かったと伝えました。

    人が他人をほめる時、少なくともそこには自分も相手から評価して欲しいという気持ちが働くものです。

    それを暗黙のうちに了解して、相手の欲するように動くのが大人の世渡りというものでしょう。

    しかし、時に自分の主張はするものの、相手の意向をまったく汲もうとしない人がいます。

    自分がして欲しことは相手に要求しても、相手が要求することは尽く無視するのです。

    まるで、最初から聞いていないかのように。

    「今度、〇〇して下さい」と、頼んでも、次の返事にはその答えの部分だけは完全にノータッチ。

    そのうえ、自分の要求だけはまた繰り返し行なうのです。

    要するに、自分に都合が悪いことには一切耳を貸さないという態度を徹底させているわけで、こういう人にはどんなに協力や助力をしても、決して見返りは期待できません。

    「無償の愛」を注げるほどに、相手が尊敬出来る人物でもあれば、また話は違うのでしょうが、そんな漫画の主人公のような人物が世の中に存在するはずはないのです。

    相手をほめ返すことが出来ない人は、結局、ほめられる資格さえない人だと言っても過言ではないでしょう。

    あなたの周りにも、他人をほめられない人や他人の好意は受けても、自分からの好意は一切返さない非常識人間はいませんか?

    「最近、良く同じ人からほめられるなァ?」

    そんな風に感じたら、それはその人自身があなたからの何らかのほめ言葉を待っている証拠なのです。

    大人ならば、それに気付いてあげましょう。


    
<今日のおまけ>

    今日の寒さは、またハンパなものではありませんでしたね。

    天気はまずまずでしたが風の冷たいこと・・・。

    これが三月かと呆れてしまいます。

    
    こういう寒の戻り時に気を付けたいのが心筋梗塞などの血栓症だといわれます。

    特に血糖値が高いと医師から言われている人は、要注意。

    アルコール摂取量の多い人ほどリスクは高まるそうです。

    

    
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