ほめ言葉の裏側は?

ちよみ

2012年03月20日 17:33

ほめ言葉の裏側は?




    「ほめ言葉には裏がある」

    「ほめ言葉を真に受ける利口もん」

    昔の人は、こんなことを言って、他人からほめられた自分が有頂天になることを戒めていたそうですね。

    「利口もん」とは、信州の方言で「バカ者」という意味です。

    ほめられたのなら素直に喜んでいればいいのに・・・と、現代人ならば思いますが、「褒め殺し」という言葉もあるように、人が人をほめるということの裏側には、必ずほめる人の打算があると、昔の人は考えたのだと思います。

    特に商人がお得意さんをほめる時などは、正しくこの打算が働いていると思って間違いないでしょう。

    「本当に、お宅さまのお嬢さまはお美しくて・・・」

    商売の足しになるからこそ、こんなお上手も言えるわけですよね。

    しかし、人が人をほめる時は何も打算が働いている場合だけではありません。

    心理学的に見ると、「無理なく他人をほめることが出来る人は、自分が相手よりも優位に立っていると感じている場合の確率が高い」ということだそうで、ほめ言葉とは心に余裕がある人が発しやすいものだともいえるようです。

    女性の心理を研究している人に言わせると、「あの子、可愛いわね~」と、素直に言える女性は、その女性よりも少なくとも自分の方が美しいはずだと認識している場合が多いとか・・・。(なんか、判る気がする)

    以前このブログにも書いたことですが、友だちが真の友人か否かを判断する時も、こうしたほめ言葉が重要なファクターとなることがあるそうで、もしも、あなたに嬉しいことが起きた場合、友だちがそれに対して、

    「おめでとう!」「よかったね」「やっぱり、大したもんだよ」

    などの称賛を、率直に言ってくれるかどうかでおおよそ知ることが出来るのだそうです。

    つまり、「ありがとう」という言葉は簡単に口から出せても、「あめでとう」は、相手に対してコンプレックスや嫉妬心を抱えている人ほど言い出しにくい言葉なのだといえるのだと思います。

    では、もしもそのほめ言葉が誰かを仲介しての伝聞であった場合はどうでしょうか?

    その場合は、その伝聞の仲介者が誰かということが大事なのだとか。

    もしも、その仲介者があなたと利害関係がある人や親しい知り合いの場合は、その言葉はあまり信用できないということのようです。

    何故なら、その仲介者自身があなたから良く思われたいという心理が働くために、内容を誇張して伝えている可能性が大きいからだそうです。

    まあ、少しばかり割り引いて受け止めておいた方が無難なのかもしれませんね。

    
    
<今日のおまけ>

    昨日の「深いイイ話」(タイトルこれでいいのかな?)で、「歌謡曲は少しばかりダサい方がヒットする」というつんくさんの理論には、なるほどなァ・・・と、思いました。

    確かに、「モーニング娘」なんていうグループ名も何となくダサい。

    俳優や女優にしても、人気が出るのは何処かダサめの人たちです。

    何とか頑張れば一般人でも手が届く範囲のかっこよさや美しさが好まれるということで、「ダサい」=「安心感」ということなのでしょうね。

    そして、そういう「ややダサ」の俳優や女優、タレントたちを、一般人は「イケメン」とか「かわいい」と、もてはやすわけですが、そういう一般人の心理状態に、おそらく「わたしの方が、あんなタレントたちよりもイケてる」という優越感があるからなのではないでしょうか。

    
関連記事