日々のたわごと 5

ちよみ

2012年11月12日 11:06

日々のたわごと 5



    夜の電話は、緊迫感をあおる。

    親戚にでも何かあったのかと思って受話器に飛び付くと、

    「あの~~、〇〇と申しますが、ご説明をさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

    セールス・・・。(・_・;)

    「取り込み中です!」

    ほんと、心臓に悪い。

    



    知恵袋で----

    「彼とは一度破談になったが、あとでよりがもどった。しかし、そのことが原因で彼の親と自分の親とが喧嘩をしていて、どちらの両親も結婚に反対している。

    しかし、自分の親は、最後は自分で決めろと言ってくれているので、問題は彼の両親。彼は、どうしても結婚を許してもらえないなら、こちらの籍に入る覚悟だというが、そのことは、未だに彼の両親には伝えられないでいる。

    彼が自ら両親に言えないなら、わたしの口から伝えてもいいのだが・・・。皆さんのご意見をうかがいたい」

    という質問のベストアンサーが、

    「とにかく、彼が自分の両親を恐れて、逃げてばかりいるように思える。あなたの籍に入るにしても、そのことを彼の口から両親に話すことが前提。あなたが、口を出す問題ではない」

    と、いうものだった。

    が、そのベストアンサーの文中に、

    「ちなみに彼女(投稿者のこと)が代わりに言うのは七転八倒です」

    と、いう一文があったが、これは、たぶん、「本末転倒です」の間違いだと思う。

    「七転八倒」では、話が見えない。ww

    この彼と彼女の両親の仲が険悪になったのは、今回の結婚話が持ち上がる前に一度両家で顔を合わせた際、彼女の両親が彼の両親をバカにしたような態度をとったということが原因だという。

    彼女の両親は、バカにした覚えはないので謝罪などしないといい、彼の両親は、謝罪されても結婚は許さないと激怒しているという。

    手塩にかけて育て上げた息子と娘が結婚するとなると、たいていにおいてお互いの両親は相手の家庭のあらさがしをするのが恒例だ。

    そして、そのことをいちいち遠回しに皮肉ることで、自分の家族の方が相手の家族よりも質が良いということを誇示しようとする。

    しかし、いつも不思議に思うのは、どうして彼女側の両親が自分の家の方が上等だと言いたがるのだろうか・・・ということである。

    娘は、婿養子をもらう訳でもない限り、結婚すれば相手の家の人間になるのである。娘の両親としてみれば、相手の家が素晴らしいことを嘘でも娘に信じ込ませなければいけないのではないかと思うのだが・・・。

    娘の両親も、何故かそこで家柄や格を張り合おうとするから厄介である。

    「嫁は格下の家からもらえ」と言ったのは、勝海舟の父親・小吉だっただろうか。

    結婚とは二人が好き同士ならば、それでいいと思いがちだが、これでなかなか奥の深いものなのだと思う。
   
<今日のおまけ>

    再現ドラマで、嘘をつき続けたあげく、それがばれ、子供を含めた家族五人を殺害した男の実話を取り上げていた。

    フランス在住の男は、スイスのジュネーブにあるWHO(世界保健機関)に勤めるエリート医師だと名乗り、18年間も妻や両親を騙して来たが、男の家の近所に本物のWHO勤務の職員が引っ越して来たことで、すべての嘘がバレてしまい、ついに犯行に及んだということだった。

    だが、驚くべきは、男の嘘が大学の医学部在学中から既に始まっていたということである。

    医学部の同級生であった妻は、男が成績不振のため医師になれなかったことも知らぬままに、自分の夫が成績優秀な学生だと信じて疑わず、結婚してしまったのだった。

    男は、両親や友人たちから巧みな嘘で借金をしながら、如何にもWHOに勤務している風を装い、時には日本への出張までも演出して、無職の生活をし続けていたのだった。

    確か、シャーロック・ホームズの物語の中にも、似たようなストーリーがあったと記憶しているが、嘘で塗り固めた人生が崩壊するのは時間の問題だと思うのだが、この男の場合は、それが最悪の形として終結してしまったといえよう。

    大概の嘘は、ささやかな虚栄心から始まるものである。自分は完璧な人生を送らねばならない人間なのだ---と、思い込んでしまった男に、汚点は絶対に許せなかったのだと思う。

    虚構の生活が崩れ去った時、彼の本当の姿を知ってしまった者たちの存在も、またリセットするしかなかったのかもしれない。
    
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