キレやすい人々
キレやすい人々
山口県教委は16日、生徒に暴行を加えたとして、宇部高(宇部市)の男性教諭(39)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。時光善朗校長は文書による訓告処分。処分はいずれも同日付。
県教委によると、男性教諭は9月6日午後、教室に干していた男子生徒の体操服が、教諭の乗用車に落ちたのを発見。複数の生徒が体操服を拾おうと駆けつけると「何しよるんか」とどなり、拾った生徒の腰を蹴り、持ち主の生徒の顔を体操服で数回たたいた。教諭は体操服をごみ箱に捨て現場を立ち去った。
暴行の様子を目撃していた教諭もいたが、だれも注意や報告をしなかったという。男性教諭は「自分の車に落ちて腹が立った。教員としてあるまじき行為だった」と話しているという。(YAHOO!ニュース)
最近、本当にキレやすい人が増えたという。
怒りが簡単にマックス状態になってしまうのだそうだ。
この暴行を働いた男性教諭も、自分の愛車を汚されたと思った途端、怒りを抑えられなくなったのだろうと思う。
潔癖症や完全主義が高じると、ほんの一筋の傷や染みでも許せなくなる。
自分の世界だけが人生のすべてで、自分以外の人間の世界を理解しようとしない----そういう人たちが一端の社会人として世の中に出て来ている。
他人の握ったおにぎりが食べられない。公衆トイレの便座に直に座れない。
電車内の吊皮が握れない。他人と一緒に入る共同浴場で入浴出来ない。
自分だけが家の中で着る物なら一年間洗濯をしなくても平気だが、満員電車内で他人に触れたジャケットは毎日クリーニングに出さなければ不潔で着られない。
不特定多数の人が読む図書館の本を触れない。
そんな他人が自分の生活圏内へ入り込むことがどうしても許せないという強烈な防衛意識が、キレやすい人々を増殖させる一因なのだそうだ。
確かに、わたし自身にもそういうところがないとは言えない。
何かに集中したい時、周囲で小さなもの音が立つことも気に障る時がある。
親子三代などという大家族で暮らすという経験が、現代人にはあまりないからだという専門家もいる。
核家族化、少子化が進むと、ますます他人との接触に不器用な人たちが社会にあふれ、この男性教諭のような極めて些細なことでキレる人たちも多くなるのではないかと感じた。
<今日のおまけ>
一年二カ月ほど前に書いた、
「石巻市立病院の四日間」という記事のアクセス数が上昇している。
あの記事は、自分の備忘録として書いたものだが、時々読み返してみると、大震災の悲惨さが改めて鮮明に思い出される。
わたし自身にとっても、感慨深い記事の一つである。
怠慢生活がたたって筋肉が落ちると、足腰に痛みが出て来る。
痛いから痛み止めを飲む。そうして少し痛みが軽くなると、それをいいことに今まで通りの怠惰な生活を続けてしまう。
すると、さらに痛みが増す。痛み止めをもっと強いものに替える。
痛みがあるので、歩行訓練をしない。ますます、筋肉が落ちて痛みがひどくなる。
結果、強い痛み止めのせいで、胃腸を壊したり、肝臓や腎臓にも負担がかかる。
あっちが悪い、こっちが重い----毎日が憂鬱で辛いという人は多いはずだ。
痛み止めは、痛みを止めるために飲むものなのだが、飲んだだけで安穏としていても身体が元に戻るわけではない。
痛みが和らいだその時がチャンスと思い、少しずつでも歩く練習をするべきなのだ。筋肉量が増えれば、徐々に痛みは減って行く。
すると、一日三錠飲んでいた痛み止めも、二錠、一錠と減って行く。やがて、まったく飲まなくても痛みを感じなくなる。
わたしは、そうやって痛み止めを飲むのをやめることが出来た。
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