日々のたわごと 8
シマンテックの2012年の調査によれば、日本人のインターネット利用者は1週間に平均49時間をネットに費やす。
1日7時間、スマホやパソコンを見ている計算。
特にスマホの普及で交流サイト(SNS)、ツイッターなど、デジタル空間で他人とつながる機会は一段と増えた。便利である一方、つながりを確認することが強迫観念になってしまう場合もある。心理的に「一人きり」「二人きり」になれないといった弊害だ。
インターネット依存専門外来を昨年開設した久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)には月に30人ほど来院する。
健康がすぐれない、会社に行かなくなったなど過度のネット利用で生活に支障をきたした人たちだ。
うち6割がゲーム漬け。
SNS依存は1~2割を占める。樋口進院長は「パソコンの場合は部屋から出なくなるなど自覚しやすいが、移動中も利用できるスマホではネット依存なのか判断がつきにくい」と指摘する。
ついに日本人のネット依存症は、ここまで来たかという感じ・・・。
このままでは、社員の精神バランスが危ういと、スマホやパソコンを見てはいけない時間を設けた会社も出て来たそうだ。
確かに、一度パソコンの前に座ると、小一時間は動けないという人も多いと思う。
しかし、スマホは、何処へでも持ち歩けるので、自分自身でもそれがネット依存症という病気だという自覚が持ちにくいのかもしれない。
食事中や会議の間もスマホの画面から目を離すことが出来ない----そんなビジネスマンも増えているそうで、これはいわば常に手元に相談相手とか親友を抱えているという状態である。
それだけ、一人の大人としての仕事や私生活が営めないという証拠であり、いつも親指をおしゃぶりしている赤ん坊と精神的には大差ないといえるそうだ。
ところで、今の30代女性には、彼氏はいるが結婚はしたくない----と、考える人が多くなったという。
彼女たちの本音を質してみると、
「ある程度お金も自分で稼げるし、仕事で必要とされる充実感もある。結婚すれば、共稼ぎしなければ家計が大変だし、そのくせ家事や育児はどうしても妻が担当することになり、自分にとってのリスクは増えるばかり。結婚する意味が判らない」
「自分一人ならば、好きな時間を持てるし、自由に旅行にも行ける。だいいち、稼いだお金の使い道が全て把握できるのがいい。結婚して夫が出来ると、自分のお金も夫のお金も一緒の財布に入ることになる。自分のお金が何に使われるか判らないなんて、我慢できない」
「結婚する目的は、子孫繁栄以外の何物でもない。わたしはバツイチだけれど、愛する娘が一人いるので、もう子供はいらない。子供がいらないのに、夫は必要ない」
と、このようなものだという。
彼女たちは、一人の自由や幸せな時間を捨ててまで、男性のために生きるなどバカバカしいと考えているようだ。
そんな30代未婚の女性たちにアンケート調査をした。
「何故、結婚したいのですか?」
それに対する答えの一位は、「生活の安定」。
しかし、バブル絶頂期の30代未婚女性に同じ質問をした答えの一位は、「好きな人と一緒にいたいから」。
今の女性たちに、昔のアンケート結果を話すと、返ってきた答えは、一言、
「いいわね、ロマンティックで・・・。でも、夢物語だよね」
だった。
<今日のおまけ>
朝、ご近所に救急車とパトカーが止まった。
近くの家のご主人が自宅で眠っている間に亡くなったそうだ。
長年闘病生活を続けて来られたご主人だったが、昨日の夕方には、わたしも道で挨拶を交わしていただけに、正に突然の出来事だった。
「皆さん、次々に亡くなって本当に寂しい・・・」
共同浴場で会った70代の女性が溜息をついた。
本当に、70代の男性たち----少し逝かれるのが早すぎるように思う。