十年間の記憶がない?・・・・・722

ちよみ

2010年08月12日 11:08

~ 今 日 の 雑 感 ~


十年間の記憶がない?




    記憶がないというのは、ちょっと大げさかもしれませんが、わたしには、手術前、過去十年ほどのこれといった「思い出」がないのです。

    記憶としてあることといえば、とにかく「痛い」「気持ちが悪い」「苦しい」「辛い」「明日は何とかなるかな?」といったようなことばかり。

    だから、とにかく眠ることだけが唯一の現実からの逃避だった訳です。

    明るい時間が大嫌いで、人々が活発に動き始める時間帯を出来るだけ見ないようにしていました。

    だって、自分ではその時間に起きていても何一つ出来ないのですから。

    それで、夜中の2時、3時に就寝。起きるのは午後になってから。そうすれば、昼間の生活が人の半分で済みますから。

    それでも、かなり全身痛がひどくなる前は、何とか痛みだけでもなくなればと、グルコサミンやコンドロイチン剤をのみ、散歩を欠かしませんでした。

    膝はギシギシと悲鳴を上げ、亀の歩みのようなスピードですが、それでも必死で歩きました。

    肩甲骨がゆがみ、肋骨が折れていることも知らずに・・・・。

    人間の治りたい、良くなりたいという気持ちは恐ろしいものがあります。

    そのうちについに歩くことも出来なくなり、夜眠ると夢の中に出て来るのは、元気に走る自分の姿です。

    「あれ?走れるじゃない」

    喜んで目を覚ませば、ベッドから起きることも出来ないような現実が突き付けられます。

    そんな毎日毎日を繰り返していたのですから、記憶や思い出の類がスッポリと抜け落ちているのも当然ですよね。

    ただ、生きて食べてトイレに行って眠る。

    これだけのために生きていた10年ですから、正直、わたしの中の気持ちの感覚は、何の憂いもなく元気だった頃の30代後半でスパッと途切れている訳です。

    時々、自分の本当の年齢を勘違いするほどです。

    ドラマなどで観かける、植物人間だった人が数十年ぶりに正気に戻り、自分は60歳にもなっているのに、まだ10代の少年だと勘違いするというようなストーリーがありますよね。

    あれに似通った感覚があるのです。

    だから、最近気が付いたのです。

    わたしの近頃の年下好みはこれが原因だと・・・・。(笑)

    そのせいで気持ちが常に若くいられるのも、ちょっと得かもしれません。

    そして、まったく棒に振ってしまった失われた10年ですが、もしもまた30代後半に戻れるならば、その10年を取り戻してみたいような気もするのです。

    人生の巻き戻しが出来るなら-----。

    そんな風に、ふと考えることもあるのです。
<今日のおまけ>

    先日、あまりの暑さにパソコンがダウンした。(たぶんそうだろう)

    画面がまったく映らなくなったのだ。

    オーバーヒート寸前だったのかな?

    もう、ただでさえ暑くてうっとうしいのだから、余計な仕事は増やして欲しくないよね。

    
    そして、今、風邪は家族中に蔓延しました。

    偉いことですヮ・・・・。
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