調子に乗るなよ!・・・・・721

ちよみ

2010年08月11日 19:48

~ 今 日 の 雑 感 ~



調子に乗るなよ!




    世の中には、絶対に「ごめんなさい」を言わない人っていますよね。

    圧倒的に自分の方が相手に迷惑をかけているのに謝罪しない。

    それどころか、自分の意にそわない相手の方が悪いという態度で、むしろ相手に謝らせようとする。

    こういう人、最近、本当に増えて来ました。

    『日本は謝罪の文化』といわれ、「ごめんなさい」が素直に言えることが美徳のはずだったのですが、これは、今の大人たちの我がままや自己中心的意識によって、尽く崩されて来てしまっています。

    これでは、いくら子供に「自分のしたことが間違っている時は、素直に謝りなさい」などと口を酸っぱくしても効果がないはずです。

    親であるあなたが、他人に対して我を張り、頭を下げないところを、子供はちゃんと見ているのですから、それをお手本にしても仕方がないことなのです。

    特に、最近の傾向としては、自分のやりたい放題のことを相手の都合も考えずに要求し、相手がその要求を突っぱねた途端にブチ切れ、相手に謝罪を迫るという、正に『あたり屋』のような人間が増殖しているのです。

    想像力の欠如がもたらす現象なのか?それとも、自我の欲求を我慢できないのか?相手の生活や状態、スケジュールなどお構いなしに自分のアイデアに酔い、「なあ、そうしようよ」と、勝手に話を運んでしまう。

    「いや、その日はちょっと都合がわるい。来週なら話に乗るが・・・・」

    そんな断わり方をされた途端、「なんで、おれの思う通りに行かないんだ!せっかく、こんな良いチャンスがあるというのに、断わる奴がバカだ!」と、逆切れするのです。

    つまり、こういう人たちは、自分のことしか眼中にない想像力の欠如した幼児並みの性格だと言えます。

    大好きなおもちゃを買って欲しいとデパートで大泣きしている幼児を見かけることがあると思いますが、幼児に母親の財布の中身など判りません。残りのお金を使えば、夕食の食材が買えなくなってしまうことになど思いが至る訳がないのです。

    これと同じことが、相手に謝罪させねば気がすまない人の脳の中でも起きているといえるのです。

    本当ならば、「悪かった。きみの都合も考えないで、すまない。それじゃァ、来週にしよう」と、詫びるのが筋なのです。

    すべては、他人が悪い。自分はいつも良いことをしているのに、それに反論する相手がどうかしているんだ。

    こんな考え方しか持てないとしたら、それは、一種の精神疾患を疑うべきなのかもしれません。

    「自分は、最近、他人に対して『ごめんなさい』を言ったことがあるだろうか?」

    そう思い返してみて下さい。

    もしも、近頃、「自分の意見に反論されると異常に腹が立つ」「相手をやりこめてやらなければ気が済まない」「自分が悪かろうが何だろうが、相手に謝罪させねば腹の虫がおさまらない」----などということが頻繁にあるようでしたら、不定愁訴の疑いがあるかもしれません。

    そういう人に一言、忠告させて頂きます。

「あんまり調子に乗るんじゃァねェぞ!!」

    
<今日のおまけ>

    この間、信濃毎日新聞のコラムを読んでいたら、面白いことが書いてありました。

    年配になると政治の話題が多くなるというのです。

    政治の話題をお茶飲みの時に持ち出すなんて、すごく健全で知識が豊富で格好いいと思いますが、実は、そういう訳ではないのだそうです。

    その年齢の人たちには、政治の話題しか世の中でついて行ける会話がなくなっているからなのだというのです。

    流行の音楽も知らない。映画を観に行く気力もない。本も目が悪いから読みたくない。インターネットも使えない。スポーツも昔はプロ野球のファンだったが、今の選手たちに誰がいるのかさっぱり判らない。球団名が変わってから興味が失せた。サッカーなんてルールさえ知らない。若い俳優や女優など覚える気もない。横文字ばかりが出て来るCMもチンプンカンプン。

    確かにこれでは、政治の話題ぐらいしか共通の会話に持ち込めませんよね。

    何だか、わたしも耳が痛いようなコラムの内容でした。

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