パステルカラーの力・・・・・725

ちよみ

2010年08月13日 19:47

~ 今 日 の 雑 感 ~


パステルカラーの力






    同じ青やピンクでも、パステルカラーの青やピンクは、何処か柔らかで清々しいイメージがありますよね。

    かつて、刑事物に新風を吹き込んだアメリカのテレビドラマ「マイアミ・バイス」は、画面全体がパステルカラーで統一されていました。

    このメインカラーの選択により、明るくはじけるようなマイアミのイメージと凄惨な刑事ドラマという設定が、視聴者にも違和感なく受け入れられた訳です。

    色の温度を少し削り落したパステルカラーは、原色のようなうっとうしさを感じることなく、それでいて元気になれる色なのです。

    ですから、最近は、病院の建物の外壁や内壁などにも、このパステルカラーを使うことが多くなりました。

    特に、ピンクのような心身に活性化をもたらす効果のあるパステルカラーと、清潔感や信頼感のある白を組み合わせた外壁を病院に使用したところ、患者の数が飛躍的に伸びたという例もあるそうです。

    そういえば、最近の看護師の制服である白衣にも、白だけではなく淡いピンクや草色、水色のパステルカラーを用いている病院がありますよね。

    これは、患者が元気な気分になれるという利点だけでなく、看護師たちも軽快に仕事に打ち込めるというメリットがあると言いますから、パステルカラーの力は、侮れません。

    もちろん、色そのものが病気を治したりする力を持っている訳ではありません。

    しかし、そういう色を身につけたり目することで、脳に刺激を与えて気力を呼び覚ますという効果はあるようです。

    そう言えば、病気の人はあまり黒い色の服を好みません。

    縁起が悪いというような理由であまり着ようとしないこともありますが、理由はそれだけではなく、病気の時は、身体に重いイメージの物を付けたくないという本能が働くのではないかと思うのです。

    黒や灰色、原色系統は本当に元気いっぱいの人は何の抵抗もなく着ることが出来ますが、病気を持っている人は、こういう色を無意識に避ける傾向があると言います。

    そういえば、わたしも身体の不調と闘っていた時は、良く赤色系統のカットソーなどを着ていましたし、パステルカラーのセーターも好きでした。

    
    それまでは、断然黒や紺が好きだったのにです。

    色には、回復力を高める働きもあるという報告もありますし、人の気持ちを暗示にかけるという作用もあるといいますから、これからは色を上手に使って心のコントロールをしてみるのも良いかもしれませんね。
    

    
<今日のおまけ>

    運動会では赤組と白組では、赤組の方が勝率が良いという統計があるようです。

    赤は、「ライト・トーナス値(光に対する筋肉緊張度)」が高い色ですから、ここぞという時の勝負服の色には最適です。

    ですから、赤い鉢巻きを付けている赤組は、集中力が白組よりも高くなる傾向があるのです。

    サッカーのW杯や野球のWBCなどを観戦していても、自国チームが白いユニフォーム(ビジター用)を着用した時は、何となく頼りなく感じるのもそのためです。

    要するに、地の利のある招待する側のチームには色でハンデを付けようということなのかもしれませんが、ルール違反がないのなら、ビジター用の白系統のユニフォームはあまり使わない方が賢明かもしれませんね。




    今日は、涼しくてとても過ごしやすかったですね。

    こんな夏なら大歓迎なんですが、そういえば、わたしたちがまだ子供の頃は、このぐらいの気温だったと記憶しています。

    みんなの中に夏を楽しむ余裕がありました。

    今は、楽しむどころか毎日が命がけです。農家では畑仕事を終えて帰って来たご主人に奥さまが欠ける第一声は、

    「死なずに戻って来たね。ご苦労さま」

    だそうですから。
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