観光立県を目指すなら・・・・・719

ちよみ

2010年08月10日 20:02

~ 今 日 の 雑 感 ~


観光立県を目指すなら




    観光業にかかわる人たちは、県に期待するとか市町村の努力が大事だと言いますが、そんな生易しい大局的な他人事では観光客は集まらないと思うのです。

    ホテルや旅館の関係者たちは、自分たちはそれなりに頑張っていると言いますが、やっていることはすべて「自分だけが良ければいい」の典型です。

    〇〇温泉が潤えば、他の近隣がどうなろうと知ったことではない。

    もっと言えば、自分の旅館が良ければ、隣のホテルが傾いても関係ない。

    そんな気持ちの人ばかりの集まりでは、観光地に未来などありません。

    観光関係者の人たちは、しょっちゅう自分の旅館やホテルへ泊るお得意さま回りのためなどに上京したり他県へ行ったりするそうですが、個人のお得意さま回りだけではなく、出来ればその足で多くの未だ開拓していない企業や団体などを積極的に回り、長野県や自治体をアピールして頂きたいのです。

    それも一時限りではなく、定期的に。

    アピールも、自分の旅館やホテルなどや〇〇温泉などという狭い範囲に限定せず、自治体全体についての宣伝活動をやって頂きたいのです。

    そして、東京駅や大阪、名古屋駅、時には海外へも出かけて、歌を歌い踊りでも踊って観光地を印象付けて下さい。

    旅館やホテルの女将さんたちは、もちろん全員が日舞の名取りの免許ぐらいは持っているのでしょうから。

    まじめに活性化を考えているなら、そのぐらい出来ますよね。

    口先だけの決意ではないところを見せて下さい。

    これは、三、四十年前の話ですが、かつては自治体の首長自らが団体客を呼び込むために企業や団体と交渉しましたし、観光業者たちも何処のホテルとか旅館とか関係なく、バスをしたてて東京や名古屋へ直に客を勧誘に行きました。

    そして、帰りには間違いなく何百人という観光客を連れて戻ってきたものです。

    ピーアールの仕方が下手とか言っている場合ではないのです。

    人間は、自分の目で見て耳で聞いたことには興味を駆り立てられるものなのです。わたしのような素人の人間からすると、観光業者の方たちは結局バカになりきれていないのだと思うのです。

    老舗観光地のプライドが邪魔をして、格好つけてばかりいるからリピーターに頼るような商売しか出来ないのです。そうしたリピーター客の平均年齢が何歳か知っていますか?

    60歳以上ですよ。

    あと十年来てくれるでしょうか?

    宮崎県の東国原知事を見れば判りますが、率先して自らテレビ出演し、全国に宮崎県を売りまくりました。

    今回の口蹄疫問題が勃発するまでは、繰り返し繰り返し安全、安心を視聴者に徹底して印象付けたのです。

    長野県の商売は、この繰り返しが足りないのではないでしょうか?

    観光業に携わる人たちにお願いします。口先ばかりのディスティネーションなど唱える暇があったら、大都市圏へ出向いて実際に観光客を連れて来て下さい。

    もう、自分たちだけが良ければいいという時代ではないのですから!!
<今日のおまけ>

    阿部新知事は、「長野県の素晴らしさを県民が判っていない」のだと言います。

    県民が普段見慣れているものも、観光客にはとても新鮮で素晴らしく感じられるものなのだそうです。

    地域を活性化させるものは「よそ者」「若者」「バカ者」だと言います。

    地元の人たちは、「よそ者」「若者」にはなれませんが「バカ者」にはなれますよね。

    頑張って、思いっきりの「バカ者」になって下さい。

ただし、他人への敬意を忘れない「バカ者」になって下さいね。 

    
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