お寺さんへ出前の注文?・・・・・724
~ 今 日 の 雑 感 ~
お寺さんへ出前の注文?
日本語は、面白いもので、誤った読みの思い込みがとかく騒動を起こす元になることも多々あるようです。
中野市に「大門長いは~」と歌でも唄われる上杉謙信ゆかりの『常楽寺』(上杉景勝建立)というお寺がある。
(山門から本堂までの距離がとにかく長いのです)
今から十数年も前になろうか?この『常楽寺』の山門の近くに一軒のお蕎麦屋さんが出来た。
そのお蕎麦屋さんが地元の新聞に出した広告には、
「常楽寺のそば」
と、書かれてあった。
お蕎麦屋さんは、自分のところの住所を判り易く書くため、「そば」と書いたのだが、これを読んだ人たちがまず思い描いたのは、
「常楽寺が精進料理を食べさせるお店を始めたらしい」
「蕎麦も打つようだ。お寺さんの蕎麦なら、食べればきっとご利益があって長生きするんじゃないかね」
と、いうことで、その日から『常楽寺』へ蕎麦の出前の注文が何本も入ったのだという。
驚いたのはご住職で、当山ではそんな蕎麦を食べさせるような営業は一切行なっていないと、断わり続けたと聞いている。
実は、わたしもこの広告を見て、「常楽寺さんがお蕎麦を始めたんだって」と、家族に話してしまったのである。
「ほう、おっしゃん(和尚さま)が手打ちしてくれるのかな?」
父も思わずそう納得してしまった。
こういう言葉の解釈や思い違いは、時々起ることで、そういう思い違いを面白く描いていたマンガもあった。
登山者が汗だくになりながら急な山道を登っていると、大きな看板が目に入る。
「そうか、もうすぐバンガローがあるんだな。そこまで、何とか行こう」
登山者がもう一度気力を奮い起こして歩きだすと、その看板には、「もうすぐバンガロー」と書かれていたのではなく、「もうすぐ(
頂上)ガンバロー」と書かれていたのだった----という笑い話である。
人間の心理として、自分に都合がよいように物事を解釈するという傾向がある。
先にあげた「常楽寺のそば」の案内も、『常楽寺』『蕎麦』『ご利益』『食べたい』というキーワードが重なり合うことで、大勢の人が勘違いをした訳であり、このマンガの場合も、登山者はもうへとへとであったことから、「早く何処かで休みたい」という気持ちが強かったために、「ガンバロー」を「バンガロー」と読み間違えたのである。
こうした思い込みの究極が「ベルリンの壁崩壊」にまでつながったのだと言われる。
旧東ドイツ政府が出した「旅行がしやすくなる」という声明が国民には「旅行が自由化される」「西側へも行ける」「今から行こう」となってしまったのだという説もあるほどだ。
こう考えると、歴史とは、ごく身近な小さな思い違いの積み重ねが作って来たものなのかもしれない。
<今日のおまけ>
風邪っけが抜けない・・・・。
しつこい・・・・。お盆の買い出し行けない・・・・。
何処かで127歳の人も生きていることになっていたらしい。(調査で死亡が確認されたそうだけれど)
日本て、こんなにアバウトな国だったんだな。((+_+))
長野電鉄に女性の電車運転士がいるという噂、本当みたいだね。
長野県は鉄道やバス路線に女性職員が多いことで有名らしいし、こういうことも県のPRに使えると思うんだけれどね。
県内各社の女性運転士や駅員さんたちをずらりと並べて、ディスティネーションキャンペーンのアンバサダー・ポスターにでもしてみたら?
かっこいい物が出来るんじゃないかな?
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