寝ている時が一番いい・・・・・924

ちよみ

2011年02月07日 15:36

~ 今 日 の 雑 感 ~


寝ている時が一番いい



    
    わたしの場合、外出は、病院へ行くか、買い物か、ほとんどこれだけだ。

    家族の他は、外湯で会う近所の人以外、誰とも顔を合わすことはないし、話もしない。

    映画を観に行くでもなく、レストランへ食事に行くでもなく、毎日がほぼ同じ調子で過ぎて行く。

    たまに親戚の人たちが来るが、昔のように腰を落ち着けて話をしては行かなくなった。

    高齢で病気持ちなので、人さまの家に長居が出来ないという理由からだ。

    従姉も、この両親と一時間も離れていられないために、わたしと二人でショッピングに行くなどということも出来なくなってしまった。

    「もう、燃え尽きた・・・・」

    と、言うのが口癖である。

    特別、楽しいこともなく、毎日動きにくい身体で家にばかりいるというのは、次第に時間の概念もなくなって来て、眠っている時だけが幸せに思えて来るものである。

    薬のせいか、病気のせいか、とにかくいつまでも眠っていられる。

    座っているだけでも疲れるので、横になっている時が最高なのだ。

    散歩コースもいつも変わり映えのない風景で、いささか飽きてきた。
 
    朝起きた時から、既に、夜寝ることを考える生活が、もう十年も続いている。いや、その前もあちこち身体の痛みに悩まされて来ていたので、これまでどうやって生きて来たのか、良く思い出せないのだ。

    何だか、最近は、この世は単なる仮住まいだったのかもしれないと、思うようになって来た。

    まあ、それでも別にいいのだけれど・・・。

    
<今日のおまけ>

    人間が生きるためには何か理由が必要である。

    たとえば、子供や家族を食べさせて行かなくてはならないとか、仕事が面白くてたまらないとか、自分が生きていることで誰かしらの役に立っているとか・・・。

    しかし、わたしのような種類の人間は、特別そうした理由が見当たらない。

    人間とは、おかしな生き物で、自分一人であれば何のことなく容易くいつでもこの世とおさらば出来るのに、結婚したり、子供をもうけたり、就職したりして、無理やり自分に生きねばならない理由を強いることで、世の中に生存し続けるのである。

    考えてみれば、自ら好きこのんで苦労を背負い込むのが社会というものなのだ。

    

    
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