オンリーワン・ブーム
オンリーワン・ブーム
テレビを観ていたら、ある番組で、「近頃は、何でもかんでもオンリーワン・ブームだ」という話題を取り上げていた。
他の誰ともかぶらない、自分だけの飾り付け(デコレーション)をした携帯電話の「デコ電」や、味気のない普通の乳母車をやたらめったら装飾する「デコ・バギー」なども、そのオンリーワン・ブームに乗っかった女性たちの間で人気だということだった。
「デコ・バギー」などは、ぬいぐるみや造花が乳母車を覆うように飾られていて、肝心の赤ん坊がうっとうしいのではないかと思われるくらいだ。
また、市販の家具に飽き足らず、自分たちの趣味に合わせて作り替えてしまおうという「日曜大工女子」なる者も増殖中だという。
彼女たちの手にかかれば、何の変哲もないカラーボックスが、腰をかけることも出来るおしゃれな収納椅子に変身してしまうのだから、アイデアの豊富さに驚かされるばかりだ。
さらに、彼女たちは傷がついた床や壁なども、主婦ならではのアイテムであるキッチン用品などを駆使して、職人顔負けの手際の良さで修復してしまう技術さえ身に付けている。
そして、やはり女性の趣味としては定番の裁縫では、今や市販の洋服を自分なりにアレンジした世界に一つだけの洋服を手作りするのは当たり前で、最近は「ミシン・カフェ」なる喫茶店も登場するなど、お茶のついでに簡単な服やバッグなどを喫茶店内に設けられた裁縫コーナーで製作してしまおうという女性たちも増えているそうである。
しかも、この「ミシン・カフェ」は、デザイナー志望の男性たちにもかなりの人気だという。
とはいえ、こうした一品物ブームというようなものは、実はこれまでにもないわけではなかった。ただ、かつてのそれに比べて、現在のものが明らかに様相を違えるのは、作った物を自分一人で楽しむためのアイテムとはしていないことだという。
つまり、彼女たちは自作の物を、必ず誰かに見てもらわなければ製作した満足感や達成感を得られないというのである。
そこで、作品をフリーマーケットに出品したり、ブログに写真で発表したりして評価し合うのである。
要するに、現在の「オンリーワン・ブーム」とは、正に自己表現したい女性たちが巻き起こしている作品発表社会といっても過言ではないようである。
かつては、ファッションにしてもヘア・スタイルにしても誰もが同じという横並びが世間の風潮だった。そこから逸脱することを、若者たちは「ダサい」と呼んでいたわけである。
ところが、今の時代は、むしろ人とは違う物がカッコいいといわれるように世の中の流れが変化してきている。
自分だけは他人とは違う人間で、特別な存在なのだ----と、皆が信じたいと考えるようになって来ているらしい。
それが良いことか悪いことかは判らないが、日本人の美徳とされて来た協調性や調和が薄れ始め、明らかに人々の感覚が個性重視、自己開示重視の方向へシフトし始めたようである。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」から、「赤信号、みんなは止まれ、おれ渡る」の時代に突入しつつあるのかもしれないな。
<今日のおまけ>
これまたテレビ番組で放送していたのですが、2010年10月13日から世界中でUFOの目撃が多発しているんだそうですね。
航空機や戦闘機パイロット、宇宙ステーション滞在中の宇宙飛行士なども、この未確認飛行物体なる物を度々目撃することがあるのだとか・・・。
アメリカ軍が次世代型の攻撃機を造り、その試験飛行をしているのだという説や、単なる光の屈折のような自然現象を誤認しているのだというような説もあるそうですが、もちろん宇宙人が宇宙船で地球に飛来しているのだという人もいるようです。
まあ、単純に考えても我々地球人がいるということは、他の惑星に生き物がいても何らおかしくないわけなのですが・・・。
でも、もしかしたら地球人と思い込んでいる我々の方が、実は侵略者の地球外生命体だったかもしれませんよね。
本当の地球人は既に以前から地球上にいて、彼らはあまりに増殖し過ぎた移住生物の我々を恐れて、地球上の別の次元へ逃げ込んでいるのかも・・・。
それが、時々ふらりと姿を現わすので、こっちは「宇宙人だ!」とか「UFOだ!」などという具合に勝手にビックリしているのかもしれません。
そんな風に想像すると、人類という生物はそんな地球上で勝手に戦争をしたり核実験をしたり・・・。
何ともお騒がせな連中ということになりますね。
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