仲良しグループほど脆い

ちよみ

2012年05月08日 22:48

仲良しグループほど脆い




    「〇〇ちゃんと遊ぶなら、あたしたちのグループには入れさせない!」

    小、中学生の仲良しグループには、よくある話である。

    そういう仲良しグループの結束はとても強い----と、その子供たちは思っている。

    こうした例は、何も子供たちだけのこととは限らない。大の大人同士の職場や地域社会などでも良く見られる光景だ。

    では、そうしたグループに属する人々は、本当に仲が良いのだろうか?

    その前に、どうして彼らはそうしたグループを作らねばならないのだろうか?

    専門家が説くには、彼らは決してお互いを好きなわけではなく、そのグループ内にいると自分に対する褒め言葉やお世辞を聞くことが出来て心地よいからだけに他ならない----と、いうことのようである。

    そうした共生関係は、真の友情とはまったく異質なものであり、お互いに対して上辺だけを気を使いながらそっと撫で合っているに過ぎない実に脆いものなのだということである。

    それが証拠に、そうしたグループ内に波風を立てることなど容易にできる。

    仲間の一人が、一言本音を漏らせばいいのである。

    本音で付き合うことを知らない彼らは、それだけでお互いに疑心暗鬼を募らせて、グループ内の結束は一気に崩壊する。

    もしも、彼らに真の友情や信頼関係があるのなら、お互いの欠点や意見の相違を忌憚なくぶつけ合ったところで、簡単にその結束が揺るぐはずはなく、また、グループ外の者たちと誰が付き合おうと、それに対して反感を持つ者などいないはずなのだ。

    共生関係にある仲間同士の世界はとにかく狭いのが普通で、お互いが神経症的依存関係にあるためその中の誰か一人が離脱しただけでも、グループはバランスを欠き崩壊してしまうのが落ちなのだそうである。

    本当に人間が好きならば、どんな人とでも満遍なく付き合えるはずであり、もしも相手と気が合わないならば自らが身を引けばいいだけのことである。

    つまり、何もグループや派閥を構成する必要などないのである。

    では、自分のグループをさらに拡大しようと触手を伸ばすような行動に出る者の心理状態とはどういうものなのだろうか?

    そういう人物こそ、実は共生関係なくしては生きられない特に他者への依存度の強い者だといえるそうで、万が一にも自分を裏切る仲間が出た時のストックのために常に仲間を増やしておかなければ気が気ではないという、幼児性を捨てきれずにいる可能性が高いのだそうである。



    
<今日のおまけ>

    昨年10月に国籍を取得したカンボジアでロンドン五輪男子マラソン代表に選ばれたタレント猫ひろし(34)について、国際陸上競技連盟が参加資格を満たしていないと判断し、同国陸連に通達したことが8日、分かった。カンボジア側は決定を受け入れる意向で、猫の五輪出場は消えた。(YAHOO!ニュース)


    猫さん、結局、国際陸連の特例措置とはならなかったということのようですね。

    事実なら、本当に残念です。

    でも、もしも出場できたとしても、あとあと問題が尾を引きそうなケースでもありますし、メダルでも取らない限りカンボジア国内からの批難は免れない感も・・・。

    イギリス国内でも、アフリカなどからの選手の安易な国籍変更に疑問の声が上がっているそうですし、オリンピックに出場したいという選手がますます増える状況との折り合いをどう付けるかが、ごれからの大きな課題といえそうですね。

    今、偶然、猫さんのことが頭をよぎった直後に見たニュースがこれで、ちょっと驚いています。

    

    
    

    
    
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