色々おしゃべり 37
色々おしゃべり 37
たまたま読んだブログに、ものすごく力の入った「食ルポ」があった。
しかも、まるで職業のように、ブログをここまで真剣に連日書き続けるというのは、恐ろしくエネルギーのいる仕事だと感心した。
誰かに頼まれたわけでもないだろうに、交通費やガソリン代を使って徹底した取材を行い、写真も玄人はだしの腕前で何枚もアップ。
おそらく、すべてが自費にもかかわらず、あれだけ渾身のネット記事には、ブロガーの執念さえも漂う勢いだった。
ブロガー自身は、「自分は素人」と、書いているだけに、調理師やパティシエというような食のプロではないのだろう。
とはいえ、文章は正にプロのフードジャーナリストの批評をも模していて、そのブログを本にまとめ自費出版までしたらしい。
世の中には、恐るべき素人がいるものである。(脱帽)
他にも、こんなブログがあった。
寂しくて、誰かとつながりたくてSNSを始めてはみたものの、結局、上辺だけのつながりしか持てず、本当の友情などネット上では育めないことを知った----と、いうあるブロガーの独り言であった。
現実には、学生時代の友人とは、それなりに話は合うものの、当時とは違ってお互いに一定の線でバリアを張ってしまう。
職場にも挨拶ぐらいは交わすものの、本音で話せるような同僚はいないので、ネットの世界に友人を求めたが、自分が踏み込んだ話をしようと思うと、さらりとかわされて逃げられてしまうと、そのブロガーは言う。
そんなわけで、今度はブログを書き始めたのだが、こちらも単なる一人愚痴を書き込むだけで、誰も親身に相談に乗ってくれるようなブログ友達は出来そうもない----とも書かれてあった。
確かに、そのブロガーが書くように、ブログとは要は見栄の張り合いである場合が少なくない。
コメントを書き合っても、お互いの生活を褒め合い、持ち上げ合うだけの「よいしょ合戦」になるのが落ちである。
じっくりと相手のことを慮って相談に乗るような、踏み込んだ会話はブロガー同士には期待できないものである。
特に文字だけの会話は誤解を招きやすいし、何気に書いた反論や自論が、その後亀裂に発展することさえあるのだから、滅多な返事は出来ない。
ネット上のコミュニケーションにはもはや希望もなければ、面白みもない、疲れた・・・と、そのブロガーは記していた。
上記したそれぞれのブロガーは、片やブログを有名人になるためや商売にまで発展させたケースであり、片やブログをやることで更に人間関係の希薄さを思い知らされ、孤独と失望を味わってしまったケースである。
でも、わたしが読んだ限り、ブログとしての価値は、間違いなく後者が勝っていると思った。
因みに、前者のブログのアクセスは驚異的な数を叩きだしていたが、後者のブログはさほどアクセス数は高くなかった。
本当に良質なブログは、華やかな者たちの陰にそっと隠れているものなのである。(うむ・・・)
<今日のおまけ>
台湾から来たという観光客の女の子たち、本当に元気だ。
見るもの聞くもの楽しくてならないという感じ。
あのぐらいの年頃は、ものすごい勢いで知識や感性を積み重ねて行く時だから、日本へ来たのは良い勉強になったに違いない。
タイから来たというバックパッカーのカップルは、礼儀正しい若者たちだった。
道を教えたら、二人とも丁寧にお辞儀をして去って行った。
ところで、山ノ内町で桜の通り抜けをしたいなら、穂波温泉側の夜間瀬川堤防沿いの散策がお勧めだ。
桜を愛でながらまったりしたいなら、湯田中温泉街にある世界平和観音大悲殿境内も絶景である。
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