外国人の旅の仕方

ちよみ

2013年04月26日 22:21

外国人の旅の仕方




    近頃、日本へ来た外国人の旅の仕方に変化が出てきたらしい。

    わたしも以前、このブログに書いたのだが、これまでの外国人旅行者は、日本人が旅をする時のように、ちゃんとネット検索などで予備知識を身に付けた上で来日し、日本国内の名所旧跡めぐりをするのが通例だったそうだ。

    しかし、近頃は、事前の下調べなどなしに、いきなり日本へやって来て、自国とのギャップや冒険を楽しむという方法が主流だそうだ。

    その方が、断然勉強になるし、ワクワク感が違うという。

    日本は、安全安心な国なので、気軽に冒険旅行が楽しめるのがいいのだそうである。

    とはいえ、そんな何があっても構わない----覚悟で日本にやって来る外国人ばかりではない。

    ユーチューブに投稿されたニュース番組では、夫の仕事の関係でどうしても日本へ来なければならなかったアメリカ人の女性が、未知の国日本での仰天体験をブログに書いていたところ、それが編集者の目にとまり、ついに本として出版されたと報じていた。

    「日本へ来て、初めてデパートへ行った時のこと、玄関にいきなり店員さんたちがぞろっと並んだかと思うと、いっせいに『いらっしゃいませ!』を連発し始めたものだから、何が起きたのかと意味が判らなかった。

    『いらっしゃいませ!』というのは、土足厳禁ですよということではないかと思い、その場で靴を脱いで店内へ入ろうとしたんだけれど、また、『いらっしゃいませ!』。今度は遠くにいた店員さんたちまで声を合わせて言うので、『いらっしゃいませ!歯にホウレンソウが挟まっていますよ』とか言っているのでは?と、勝手に考えてしまって、本当にパニックだった」

    その女性は、そう当時面食らったことを、不気味そうな顔色で語る。

    異文化の中で生活することがどれほど大変か----と、いうことを日本へ来る外国人たちに知っておいてもらいたいという趣旨のようだ。

    それにしても、どうして、彼女がそんなことぐらいでパニックを起こしたのか、そちらの方が疑問だ。

    店員さんの一人に、「どうして、こんなに皆さん並んでいるんですか?『いらっしゃいませ』って、どういう意味ですか?」と、訊ねてみればいいだけのことである。

    よほど、この女性は大人としての社会経験が薄かったのだろう。

    言葉も文化も違う外国を旅する時は、自分のこれまでの経験則などあてにならないということを最初から肝に銘じておくべきである。

    それにしても、今は外国人旅行者にとっても旅がしやすい時代になった。

    一昔前ならば、温泉場の旅館やホテルなどはトイレも和式が大半だったし、英語の案内表示なども充実してはいなかった。

    が、今の海外の若者たちは、むしろそんな一昔前の日本の姿にこそ憧れを懐いているようだ。

    「旅は、困難ながあってこそ面白いもの。至れり尽くせりなんて感動出来ない」

    東京や大阪、京都などのステレオタイプの日本を見て歩くのも悪くはないが、冒険がしたいのならやはり田舎に行くべきである。

    だからといって、地獄谷のサルの顔だけを見て帰国するのも、芸のない話ではあるが・・・。



    

    
<今日のおまけ>


    日本のFacebook人口(利用者数)は2013年1月時点で1400万人弱で、4カ月前と比べ 1割強減り、他に米英など12カ国/地域でも縮小している。

    とのことである。

    およそ10人に1人が利用者ということなのだろうが、ヘビーユーザーはそれから更に少なく見積もることになるのだろう。

    これを多いと見るか、少ないと見るかは、その人の捉え方次第だが、日本でのFacebook疲れが垣間見られる数字だという。

    登録したんだけれど、あれからずっと放りっぱなし・・・と、いう人も少なくないのでは?

    子供たちに、「あなたの親に一番やって欲しくないことは?」という質問にも、「Facebook」と答えた子が案外多かったそうだ。

    子供にとって、親の別の顔を見るということは、あまり気持ちの良いものではない。

    Facebookは、やはり個人的利用よりも、商売のために使う方が正解なのかもしれないな。
    
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