色々おしゃべり 55
色々おしゃべり 55
今日は、特別なニュースもなく、ただ寒い日だった。
五月に入ってこれほど気温が低いのは、あまり記憶がない。
何だか鯉のぼりも肩身が狭そうに泳いでいる。
ところで、例の迷惑おばさんは、自分が周囲から避けられていることに何となく気付いているようだ。
だから、ますます意地になって嫌がらせを加速させている。
外湯の足ふみ板の上に洗面器を何個も並べて、他の入浴者の浴室への出入りを妨げたり、脱衣所の床を濡らした入浴者を、本人や他の入浴者たちのいる前で、わざと、
「あ~~、こんなにベチャベチャにして、気持ち悪い!!」
大声を出しながらなじり、これ見よがしに雑巾で拭いていた。
さすがに目に余るということで、そういう態度を注意した人もいたが、今度はその人に嫌がらせの矛先を向けて、その人が浴場に一人になる時を見計らい、外湯の外扉や脱衣所へ入る戸をすべて開け放して、帰って行ってしまった。
そうなると、表通りから女湯の中が丸見えで、入浴者は脱衣所へも上がって来れなくなる。
意地が悪いというのを通り越して、もはや犯罪である。
とにかく、このままでは危険極まりない。
と、いうことで、今日、他にも幾つかある問題点とともに、これらの事情を責任者に通報した。
役員会の議題として対処方法を検討してもらうことになった。
ここまで発展する前に反省してもらいたかったが、これもまた彼女自身がまいた種である。
<今日のおまけ>
通報してみて判ったことだが、わたし以外の人たちからも数々の苦情は上がっていたようである。
しかし、ほとんどの人たちは、迷惑だと思いながらも声をあげない。
内心は悔しい思いでいっぱいなのに、誰かが言ってくれれば・・・と、自身が関係者になるのを避けている。
そんなこんなで何年も我慢を続け、ストレス疲れで体調を崩しているのだ。
精神的ストレスがどれほど身体に大きなダメージを与えるのか、わたしは嫌というほど知っている。
嫌がらせをするならば人を選んだほうがいい。
黙って泣き寝入りをするような、殊勝な人間にはなれそうもない。
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