ネットでの反論は攻撃と認識される

ちよみ

2013年08月23日 20:29

ネットでの反論は攻撃と認識される




    先日の新聞記事に、インターネットとの向き合い方について、フェリス女学院大学の高田明典教授の見解が掲載されていた。

    現在のネット社会を、実に的確に分析している。

    ネットが社会に与える影響として、

    「まず、感情の過剰反応を促している」

    と、教授は語る。

    人間は、生身の対面型コミュニケーションを前提に進化し、社会も発達してきたのだが、そこに文字だけのコミュニケーションが登場したことで、これが生身のコミュニケーション能力が備わっていない若者層に急速に広まってしまったがために、自分と違う意見を攻撃とみなして、頭に血をのぼらせて激しく反論したり、また、逆に殻に閉じこもってしまう者も出て来たというのである。

    実際に顔を合わせて話をすれば、相手の微妙な声や表情なども分かるために、それほど険悪にならないことでも、文字だけのやり取りでは、極めてダイレクトにしか内容が伝わらず、時には、読み手の感情を必要以上に刺激し、『孤独』や『悪意』までも増幅させることになり兼ねない。

    そして、この『孤独』や『憎悪』は、ネット利用者に悪意のよろいを身につけさせることともなり、時には、自分と同じような感情を懐く仲間を広げる手助けもしてしまうのである。

    しかも、残念なことに、一度こうしたよろいを身につけた者たちが改心することはほとんどないし、良心や寛大さが増幅されることもまずない---と、教授は語る。

    そして、そうした悪意の攻撃に遭った場合、現実社会の常識的感性で生きている人たちは、ネット社会では太刀打ちできない。何故ならば、良心は悪意に反撃することが出来ないから----と、説くのである。

    さらに、

    「ネットは増幅装置であり、出来ないことを出来るようにするわけではなく、能力や技術をより強化、拡大することが出来るという装置であるため、実際ネット社会の中では、『格差』が拡大しつつある。高度な技術を獲得するものは、さらに高度な技術を獲得し、ネット社会の中で力のある者と落ちこぼれ組との落差が、どんどん開いているのが現実だ」

    ということなのである。

    教授は、ネット社会のもう一つの特徴として、『群化』があるという。

    傷付くことを恐れる人たちが、同じ意見を持つコミュニティーの中でだけおしゃべりをする。そして、自分たちの意見のみが正しいと思い込んでしまう。

    これもかなり怖いことだが、思い当たる節のある人も多いだろう。

    または、そうしたコミュニティーからのけものにされたくなくて、反論が書き込めないという人も少なくないはずである。

    自分はネットの『高適応軍』だと思っている人ほど、実は適応できていないというケースが多々あるのも事実。

    つまり、教授は、ネット社会の中ほど、利用者の対話能力が必要となる----と、諭したいのではないかと思われる。

    しかし、そこへ至るまでには、自ら右往左往しながらネットを活用し、なおかつ良きにつけ悪しきにつけさまざまな体験を経る必要がありそうだ。



         
<今日のおまけ>


    今日は、朝から激しい雷雨。

    気温も下がり、かなり涼しく感じられた。

    明日も雨は降り続くそうだ。

    志賀高原の大蛇祭りも、あいにくの天気になってしまった。

    ところで、このお盆休み中に旅行した人が多い都道府県ランキングが発表されたそうだが、長野県が全国3位になっていたのには驚いた。

    いったい、それほどの旅行者が県内の何処にいたのだろうか?

    このランキングを取り上げた番組に出演していた信州出身ゲストも、半信半疑といった様子だった。

    因みに1位は東京都、2位は北海道だった。


    
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