師走の渋・安代温泉2
師走の渋・安代温泉2
渋温泉・温泉寺の足湯
渋温泉・観光案内所
情緒ある渋温泉街
この日は、とにかく歩いた。
歩いて、歩いて、カメラのシャッター切りまくり。
今やプライバシーがどうのこうのいう時代なので、あえて人がいないところを狙うのが大変だった。
ところで、ドラマを観ていると、ごく稀に「けだし名言!」---と、膝を打つような台詞が出て来ることがあるが、『ジョンイ』の劇中にも、そんな一言があった。
ヒロイン・ジョンが王宮へ出入りしていることを案じた光海君に対して、義理の母である仁嬪(王の側室)が投げかけた言葉だ。
「わたしが王宮へ呼びつけたわけではない。あの娘の方から沙器匠(陶工)にしてくれと、頼みに来たのです。
男とは、おのれの信じたいものだけを信じる。光海君が何の役にもたたぬゆえ、わたしを訪ねて来たのですよ」
「ジョンは、何があっても他人の力を借りず、自分で道を切り開く娘です」----と、言い張る光海君を鋭く見詰めながら、「誠に、女を分かっていませんね」と、苦笑する仁嬪。
二人のやり取りにこそ、同作品中に一貫する主テーマが凝縮されているように思えた。
それにしても、この『ジョンイ』ほど、ボタンの掛け違いが頻繁に起きるドラマもないだろう。
男女の恋愛模様しかり、王位継承しかり、ジョンの復讐手段しかり・・・。
女性の一代サクセス・ストーリーにもかかわらず、これほど誰一人として報われることのない物語も珍しい。
一つの恋も成就せず、すべてが『破滅』---で終わっている。
脚本----もう少し、何とかならなかったものだろうか?
残念でならない。
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