山ノ内町のリンゴは、一味違う?
山ノ内町のリンゴは、一味違う?
先日、ある女性理容師さんが話していた。
「知ってる?山ノ内町でとれるリンゴは、同じ信州産の中でも一味違うんだって----」
「どんな風に違うんですか?」
「甘みと酸味のバランスやジューシーさ、歯ごたえとかが、他でとれたのとは違ってうまいんだって----。仕事で、全国各地を回っているって人が、そう言っていたよ」
そ~~かなァ・・・。リンゴなんて、品種によって多少の味の違いはあっても、そう変るもんじゃないと思うんだけれどね・・・。
「食べる場所によりけりなんじゃないですか?」
わたしが言うと、その理容師さん、
「確かに、北信州産----と、聞けば、それだけでおいしいように感じるのかもしれないけれど、わたしも以前東京で食べたリンゴより、地元産の方がおいしいと思った」
と、譲らない。
昼と夜の寒暖差が大きい北信州のリンゴは、実も締まっていて、その味も濃厚なのだろうが、それをよりおいしく感じるのは、やはり山ノ内町という場所で食べるからなのではないかと思われる。
標高が高く、冷たく澄んだ空気に、適度な乾燥、自然に囲まれた環境ゆえ、リンゴの色つやが良く見えることも食欲をそそる。
そのビジネスマンさん、外回りの仕事で疲れ、喉が渇き気味のところへもって来て食べた果汁たっぷりのリンゴは、さぞうまかったことだろう。
リンゴに限らず、たいていの食べ物は食す場所によって味にかなりの差が生じるものだ。
山頂で食べるおにぎりはうまい----と、いうではないか。
つまり、山ノ内町産のリンゴは、山ノ内町で食べてこそ、本当のうまさが分かる----と、いうことなのかもしれないな。
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