地球高温化?・・・・・88
~ 今 日 の 雑 感 ~
地 球 高 温 化?
埼玉県川口市は、「地球温暖化」という言い方が、環境被害の実態を周知させるためには、あまりに表現が軽すぎると、いう理由で、この四月から、独自の取り組みとして
「地球高温化」という言い方を用いることに決めました。
確かに、同市が主張するように、「地球温暖化」という言い方は、ぬくぬくとした温かさを意味するため、むしろ心地よいイメージさえ与えかねず、危機感を認識するにはあまり適当でない言葉なのかもしれません。
この「地球温暖化」という言葉の元は、「グローバル・ウォーミング」という英語の日本語訳で、日本では法律としても明記されている公の言い方なのだそうですが、それを、自治体単位で別の言い方に変えるという例は、未だかつて聞いたことがないと、環境省は驚いているということです。
近年、言葉はとみに形骸化され、昔、使っていた言葉が、今は使えなくなったり、意味が変わったり、表現の仕方が軽くなって、実感が伴わなくなった物も多々あります。
特に、障害者に対する言葉などは、その最たるもので、侮蔑的な表現は好ましくないということから、ほとんどが婉曲的な言い方になったため、かつての時代劇が、テレビでは放送できなくなってしまったという例もあります。
これにより、名作と呼ばれている映画や小説、テレビドラマなどの文章や台詞が虫食い状態になり、何を言っているのか判らないことや、臨場感も失せて、単なる凡作になり下がってしまったものも少なくありません。
最近は、「障害者」の「害」の字が気に食わないという人たちも現われ、「害」を平仮名にしてはどうか?-----とか、「障害」などという言葉は、無くしてしまおうと言う者まで出て来ています。そもそも、「健常者」などという言葉があるから、差別用語が生まれるのだという訳です。
しかし、そうやって、どんどん言葉を事実から遠ざけて行くことで、物ごとの本質から目を背けていけば、誰も、親身になってその人たちのために考えなくなってしまうのではないかと、懸念します。
「へ~、きみ、障害者じゃないの。なら、全部自分でやれば」などという風潮が世の中に出来上がることになるやもしれません。「後期高齢者」という言葉を「長寿高齢者」に、「付きまとい犯罪」を「ストーカー」に、「売春」を「援助交際」に、「もみじマーク」を「ベテランマーク」に、「強姦」を「レイプ」に、「エイズ」を「HIV」に------。
いろいろな言葉を、ことごとくファジーに作り替えることで、オブラートに包んで行こうという訳です。
それに対して警鐘を鳴らしたのが、今回の川口市が決めた
「地球高温化」ではないでしょうか?
言葉には、むろん配慮が必要です。しかし、あまり極端な言い替えは、物事を軽く、甘く考えるという方向へ引き摺って行くという弊害があることも事実です。
安易なカタカナ表記や、思いやりの押し付けともいえる言い方は、逆に無関心社会を加速させる原因にもなるのだということを、もう一度考えてみる必要があろうかと思います。
<今日のおまけ>
自分のブログのコメント欄に、頂いたコメントの返事を書き終わり、書き込みボタンをクリックしたのですが、突然、「受け付けられない言葉が書かれています」の表示。
わたしは、一切コメントの言葉を制限する設定をしていないので、「何で?」と、思いました。
おそらく、「ナガブロ」サイトの方で、そういう不受理ワードを設定しているのだと思います。
しかし、わたしのレスのどの言葉にこれが反応したのか、皆目判りません。別に、おかしな言葉は一つも使っていないはずなのに------と、色々、消したり書いたりをして、やっとビンゴの言葉をみつけました。
どうやら、「ファクス」という一語に引っ掛かっていたようです。わたしは、この「ファ」と「クス」の間に、「ッ」を入れて打っていたのですね。でも、普通は、「ッ」を入れて発音しますよね。
こういう知らず知らずに使っている言葉で、不受理ワードに反応してしまうもの、まだ他にもあるのでしょうね。
ちょっと、焦った話でした。
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