あの~、大丈夫ですか?・・・・・211
~ 今 日 の 雑 感 ~
あの~、大丈夫ですか?
地元のお土産屋さんでの話。
六十歳ぐらいの女性のお客さんが来て、店の奥さんに訊きました。
「あの~、お宅に『チョロキュー』売っていませんか?」
「『チョロキュー』って、あの丸っこいのですか?」
「そう、そんな感じので・・・・」
「小さくて、袋に入っているんですよね?」
「袋に入っているのもあるのかしら?わたしが知っているの
は、箱に入っているんだけれど-----」
「それって、普通は土産屋じゃなくてスーパーで売っている
んじゃないかしら?」
「スーパーで?売っているところもあるかもしれないけれど、
わたしは、あまり見たことない・・・・」
「で、誰が欲しいんですか?」
「孫なの、二歳になる」
「え!?二歳?本当
に?」
「ええ、あれが動く
と、すごく喜ぶの」
「えー!!動くんで
すか!?あの紫の
が---?」
「まあ、紫のもある
かもね」
「でも、あれはたい
てい紫でしょ?お尻
に毛が生えていて」
「毛-------!?」(ーー;)
「生えているでしょ?」(^^)
「・・・・・・・・・」(ーー゛)
「・・・・・・・・?」(・_・)
「奥さん、それって、もしかして、食べ物の『ちょろげ』のこ
と?」
「あれ------?なんか、違いましたっけ・・・・?」(・・?
「わたし、『ちょろキュー』が欲しいって言っているんだけれ
ど。子供が遊ぶ乗り物のおもちゃで、転がすととても速く
走るの」
「あ~、そうなんですか。やだわ~、勘違いしていた。それな
ら、あります」(~_~;)
「あの~、大丈夫ですか?」(;一_一)
こういうすれ違いの会話って、年を取ると多くなるものですよね~。
<今日のおまけ>
世の中には、何でも知ったような風に話をする人がいる。
「そんなの当たり前じゃない。何で知らないの?」と、言うようにだ。しかし、自分で経験したこともないことを知ったかぶられることは、実に面白くないし、癪に障る。
わたしの首には、大きな手術痕がある。皮膚を切り筋肉を切るということは、そこの神経をも切断するということである。だから、未だに、顎から首にかけての感覚が鈍いし、物を飲み込んだり顔を上げる時、嫌な突っ張り具合があるのだ。
そのことを、ある人に話すと、「そんなの当たり前じゃない。皮膚を切ったんだから」と、平気な顔でいう。
「そんなの当たり前って、あなたも首を切ったことがあるの?」と、わたしは、即座に訊いた。もちろん、その人は、一度だって手術などしたことがない。
「だったら、どうして、当たり前だなんて判るの?それって、あなたの想像でしょ?自分が経験したこともないのに、何、知ったかぶっているのよ。他人は、あなたが何も知らないでしゃべっていいることは、みんな承知しているの。でもね、いちいち指摘したら悪いと思って黙っているだけでなの。はっきり言って、あなたの言うことは、ほとんど的外れなんだよ」
ついに、言ってやった!この知ったかぶりには、何十年と悩まされて来たのだ。
もう二度と、威張るんじゃないぞ。お前の知らないことなど、世の中にはゴマンとあるのだからな。
関連記事