言葉のリズムで心をつかめ・・・・・524
~ 今 日 の 雑 感 ~
♫言葉のリズムで心をつかめ♫
若者たちの会話を聞いていると、まるでお経か御詠歌のように淡々と会話が運ばれていることがあります。
「昨日のテレビドラマ、観た?」
「うん、観た」
「面白かった?」
「別に~~」
「でさ~、今度、映画行く?」
「いいけど~~」
こんな会話は、気心が知れあっていいる者同士にはいいのかもしれませんが、ほとんど初対面同士では、まず、それ以上に関係が発展することは期待できないと思います。
何故かと言いますと、この二人の会話のリズムは、ほとんど同じなのです。まったく変化がありません。
こういう単調な会話を繰り返していたのでは、まったく相手に自分を印象づけることなど出来ませんよね。
でも、もしも、相手がこんな風に受け答えたらどうでしょう?
「昨日のテレビドラマ、観た?」
「観た、観た!でもさ、期待したわりには、イマイチだったよね」
「おれ、観なかったんだけれど、どんな内容だったの?」
「それがさ~~~」
どうですか?言葉のリズムがちょっと変わっただけで、会話もスムーズに運ぶようになると思いませんか?
自分の印象を強く認識してもらいたければ、このように、あえて会話のリズムを崩してみることもテクニックの一つだそうです。
殊に、気になる相手に自分を印象づけたいと思ったら、こういう手は案外効果を表すことがあるようで、
「今度、一緒に映画観に行かない?」
「う~~ん、別にいいや・・・・」
「そう・・・・、だったら、食事は?」
「う~~ん・・・・」
いつもがこんな会話だとしたら、たまには、こういう受け答えなどもいいのではないでしょうか?
「今度、一緒に映画観に行かない?」
「う~~ん、別にいいや・・・・」
「あらら、また、別に~病が始まっちゃったかなァ?」
「何よ、それ?いいじゃない、別に」
「ほらまた、別に~~」
「うるさいわね。いいわよ、行くわよ」
どうです?まったく、別の会話が成り立つと思いませんか?
言葉には、リズムがありますが、魅力的なリズムを駆使することが出来れば、会話も弾み、お互いの距離を縮めることも可能です。
「我が家は、いつも笑いが絶えない」
と、いうお宅には、必ずこういう会話の魅力的なリズムを持った方が一人二人おられるはずなのです。
たとえば、『相棒』に出てくる小野田官房長のバカ丁寧なオカマチック言葉も、その最たるものですよね。古いところでは、『銭形平次』の下っ引きの八五郎もそうでしょう。あの有名な台詞、「親分、大変(てェへん)だ!」が、ドラマを盛り上げるための重要なリズムとなっているのです。
丁寧→乱暴→丁寧 緊張→弛緩→緊張
このような言葉のリズムをうまく使って、楽しい会話を心がけてみませんか?
<今日のおまけ>
ゴールデンウィークだというのに、この街の静けさは何なんだ?
例年ならば、年金暮らしのお年寄りたちが、それでもなけなしの利息を元手に温泉旅館へ泊り、街を散策していたのに、今年の出足は例年の半分以下にもならないという。
皆、日々の生活が大変で、旅行気分になどなれないというのが本音だろう。今あるお金を使ってしまえば、今度またいつ入るか判らないし、身体を壊した時に国があてにならないと悟ったことで、余計な出費は極力控えようという考えなのだ。
まったく、病気の治る治らないにかかわらず、三ヵ月ごとに入退院を繰り返させられるのでは、たまったものではないからな。
でも、今日5月5日は、さすがに街もそれなりに活気づいているように思える。
そりゃァ、そうだ。今日は七年に一度の御柱祭の里引きなのだ。
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