~ 今 日 の 雑 感 ~
地獄谷のサルが商標登録?
山ノ内町にある地獄谷野猿公苑のサルが世界的に有名になったことで、そのサルたちを意味する特別な呼称が定着して来た。
しかしながら、その呼称は、町内の3ホテルがこのたび商標登録したことで、一般の人たちは気軽に使えなくなってしまった。
だから、このブログにも、その呼称を書かないことにする。
これに対して町議会では、町の財産でもある地獄谷のサルの呼び方を個人が商標登録するとは容認できないと、猛反発。竹節町長が「商魂たくましい」と、この3ホテルを名指ししたことで、ホテル側は、「他に商標登録する動きがあったので、それを阻止するために、今回動いた」と、説明したのだという。
そして、これにより、この3ホテル以外の人たちは、一切この呼称を使えなくなる。インターネット上でこの問題提起をしたニュース記事はその使用できない呼称を書いていたためなのだろうか、24日の午後をもって完全に削除されたようであった。
つまり、現時点ではこの3ホテルのみがそのサルの呼び名を菓子パン、飲食物提供、主催旅行において使えることになるらしい。
町では、3ホテルからこの商標権を買い取り、引き継ぎたいとして、商標権取得にかかった30万円を肩代わりする補正予算を6月定例町議会に提出し、可決された。
が、3ホテルとしては、「商魂たくましい」と言われたことがネックとなり、商標権譲渡には竹節町長の公の場での謝罪が条件だと言う。
一方、町長側は、「譲渡に関しては話し合いで既に了承済みであり、合意文書の調印を待っている」との姿勢を崩さない。
それにしても、何故、このようなややこしい事態が起きてしまったのだろうか?
これもまた、以前わたしが書いたような「黙っていればあとは何とかなる」との安易な責任放棄と無縁ではないと思われる。
もしも、この3ホテルが、「誰か他の人に先に商標登録されてしまっては困る」と、懸念するのであれば、そのことを真っ先に町へ打診すればよかったのである。
「こういう動きが出ていますが、商標権を取っておいた方が良くはないですか?」
と-----。それでも町が取得に動かなかった時、自分たちが登録を特許庁へ出願すればよい話ではなかったのだろうか?
どうも、最近の人たちの気持ちが「知られなければいい」「波風を立てたくない」「そっと穏便にことを進めたい」というような逃げ腰の対応ばかりに終始しているようにさえ思えるのだ。
そして、すべてが決まってから、「何で黙ってやったんだ?!」と、大問題に発展する。
いつも、そんなことの繰り返しではないか。
また、町側も脇の甘さを露呈した。
新潟県で既にこの呼称が、ある分野に限り商標登録されていることも知らなかったのだろうか?
それに気付いていれば、「これは、こちらも急がねばあたら町の財産を持ち腐れにしてしまうぞ」と、出願申請に出ることができたはずなのである。町職員たちは、あの立派な赤レンガ風の建物の中で何をしていたのだろうか?
つまり、何事も最初が肝心なのだ。もっと、こうすればどうなるかという想像力を働かせるべきである。
まったく、大人の発想が欠如しているとしか思えない。
<今日のおまけ>
このニュースを聞いた我が母親の弁。
「どんなにおしゃれな名前を付けようと、地獄谷のサルはサルでしょ?!人の家の屋根の上で平気で糞尿をする迷惑ザルじゃない!サルで町おこしをしようなんて、発想がおかしいのよ!街路灯までサルにして、暗くてかなわない。前の方がずっと明るくてよかったわよ」
こういう一般のおばさんたちの意見て、案外、的を射ているものなんだよ。(ー_ー)!!
で、今朝は、道を歩く男の人たちの会話で目が覚めた。
朝六時-----。
「どうだい?勝ったかい?」「勝った!勝った!3対1だ」「すげ~~なァ・・・。たまげた!」
今日は日本中がこの話題で持ちきりだな。