悪いようにはしないから・・・・・637
~ 今 日 の 雑 感 ~
悪いようにはしないから
「悪いようにはしないから・・・・」
こういうことを良く言う人って、本当に、相手のことを思いやっているのでしょうか?
それが、案外、そうでもないのです。
こういう口癖の人は、年上や上司に多いのですが、かなりの親分肌で相手を下目に見ている傾向が強いのです。
本来ならば、そこで「これこれこういう理由があるから、きみにはこうして欲しいんだ。頼むよ」と、言いたいところを、彼のプライドがそれを許さないために、「とにかく、おれに任せておけばいいんだよ。悪いようにはしないからさ」と、言うことになってしまう訳です。
また、こういうタイプの人は、自分以外を「あまり頭の良くない人間」と、思い込んでいる節がありますから、その本音の部分には、「どうせ、こいつに詳しいことを話しても判らんだろうな・・・・」と、いった軽蔑があるのです。
ところが、それよりも何よりも、こういうタイプの人は、相手のことを思いやって「任せておけ」と、言っていると思ったら大間違いで、本心は、「おれに任せておけば、お前にとって一番いいようにしてあげる」ではなく、「おれにとって一番いいようにしたあとで、お前にも悪いようにはしないよ」と、いうところにあるのです。
しかし、こういう親分肌タイプは、確かに相手のためにも悪いようにはしないはずです。なぜならば、もしも、相手に不利益を被らせるようなことになれば、自分のイメージダウンにもなりますし、恨まれることだってあるでしょう。
そんなことは絶対避けたいはずですから、間違いなく「悪いようにはしない」はずなのです。
が、それは、あくまでも自分の方に大きな利益があった場合のことで、相手への利益は二番目と考えていることを忘れてはいけません。
そういえば、『サザエさん』という漫画に、主人公のサザエさんが母親のフネから、妹のワカメのワンピースを作ってくれと布を渡されたというエピソードがありました。
サザエさんは、さっそく布を裁断しますが、途中でひどく悩み始めます。フネが何を悩んでいるのかと訊くと、サザエさんはこう答えるのです。
「あたしのワンピースは裁断出来たんだけれど、ワカメのワンピースの分がどうしても取れないのよ」
これを見ると、サザエさんは、まさにこの「悪いようにはしないから・・・・」の性格そのもののような女性だと判りますね。
<今日のおまけ>
今年は、スイカの出来がイマイチだと言うが、本当なのかな?
スイカって、実に不思議な食べ物で、夏にならないと食べたいと思わないし、また、暑い夏でなければ消費も伸びないという。
しかも、お盆過ぎになると、一気に食べる気が失せてしまうという奇妙な現象も起きる。
入道雲、風鈴、海、縁側、浴衣、団扇、花火、そしてスイカ。
摩訶不思議な日本の夏の必須アイテムだな。
ところで、今朝、韓流スターのパク・ヨンハさんが亡くなったというニュースを聞いて驚いた。
冗談だろう?と、いうのが本音だった。
末期がんの父親の背中をさすって、その五時間後の自殺だとか・・・・。
これまでの所属事務所をやめてから、彼の心境にどのような変化があったのか?
一説には、いつまでこの人気が続くのか不安だと漏らしていたとも伝えられているらしい。
真面目で、気持ちの優しい青年だったという。
これからますます日本での活躍も期待されていただけに、とても残念だ。
心からご冥福をお祈りいたします。
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