朝は納豆だ!・・・・・638
~ 今 日 の 雑 感 ~
朝は納豆だ!
少し前、若いプロ野球選手を起用したカレーのテレビ・コマーシャルがあった。
その選手が丸い丼のような器に炊き立てのご飯を盛り、そこへレトルトパックのカレーをかけて、「朝は、カレーだ!」と、言う声とともに食べるというものである。
この食べっぷりがとても良くて微笑ましくさえあり、若い男の子はこうでなけりゃと思わせるような、楽しいコマーシャルだった。
そんな訳で、もちろんこのコマーシャルは、出演しているプロ野球選手の人気もあり、子供たちには特にウケがよい物であったそうだ。
そのCMが流れていた時分、小学校から下校する途中のランドセルを背負った二人の男の子が、我が家の前を通りながら、こんな話をしていたのである。
男の子たちは、小学三年生ぐらいだろうか?
一人の子がこう言ったのだ。
「お前、朝、ご飯食べて来る?」
「うん、食べるよ」
「何食べる?」
「パンかな・・・・」
「ふ~ん、おれんち、ご飯。おれ、『朝はカレーだ!』ってコマーシャル好きだから、母ちゃんにそう言ったら、母ちゃん、『朝は納豆だ!』って、ご飯に納豆かけちゃってさ。ホント、がっかりだったよ」
「『朝は、カレーだ!』ってコマーシャル、あれいいよな」
「うん、あれ見ると、カレー食べたくなっちゃうんだよな」
子供たちの会話は、こんな何処にでもあるようなものだったが、これを聞いていて、わたしには、その少年の家の朝の風景が手に取るように判った。
いつも明るいお母さんが、テレビCMのレトルトカレーではなく、納豆をたっぷりと息子のご飯にかけるというその微笑ましい光景がほんわりと想像されて、忙しい朝にもかかわらず、息子のために朝飯をしっかりと作ってくれている素敵な母親の姿を思い描かせてくれたのであった。
そんなお母さんに育てられている男の子は、何とも幸せ者だなァと思うと、今の若い母親たちもなかなか捨てたものではないと、嬉しく感じられたのである。
本当はCMのように丼にご飯をよそい、カレーをかけてスプーンで食べたい息子に、「何言ってるんだよ。さっさとお腹いっぱい食べて学校へ行きな!」そんな激励を込めて納豆をかけた母親のたくましさ-----。
なんだか、そのお母さんに会ってみたいような気持ちになった一時であった。
<今日のおまけ>
食べ物の話の後に恐縮ですが・・・・。
昨日、共同浴場の男湯の下駄箱に、こともあろうにビニール袋に包まれた〇〇〇が置かれていたそうです。
〇〇〇の中に何の文字が入るかは、想像して下さい。
人の物か?それとも犬の散歩の途中で始末した物を、捨てるのが面倒臭いとそこへ置きっぱなしにして行ったのか?
いずれにしても、非常識極まりないことだと、近所の人たちは皆憤慨しています。
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