柔軟な発想は正しい理解から・・・・・888
~ 今 日 の 雑 感 ~
柔軟な発想は正しい理解から
これから、ある心理学の本に書かれていた質問をします。
「友人とゴルフを楽しんでいたあなたは、日ごろの練習の成果を発揮し、ドライバーでフェアウェー中央へ飛ばした。ところがボールは、そこに落ちていた紙袋の中へ転がり込んでしまった。
紙袋を拾ってボールを取り出した場合は、ペナルティを取られてしまう。かといって、紙袋ごと打つ訳にも行かない。そんな時、どうすればいいだろうか?」
これを読んで、三分以内に答えを見つけて下さい。
因みに、この問題を74人の被験者に答えさせたところ、柔軟な発想で回答できたのは39人で、回答者の53%でした。
その答えとは、「その場で紙袋を、ライターの火で燃やしてしまう」でした。
この問題を解決するために、何を真っ先に考えたかを74人に訊いたところ、57%の人が「どうやったら第二打をうまく打つことが出来るか?」ということで、残り半数近くの人は、「どうやったらペナルティを取られないで済むか?」「どうしたら友人に勝つことが出来るか?」という二次的なことだったそうです。
この問題解決のための柔軟回答が出来た人たちは、次の手順で回答にたどり着いたのでした。
1) うまく打つためにはどうしたらよいか?
2) ペナルティを取られない方法で障害を取り除かねばならない。
3) ここで障害となるのは、紙袋である。
4) 紙は燃えるので、ライターの火で燃やしてしまえばボールが出て来る。
人間は、日常生活でいつも何らかの問題にぶつかっている訳で、その問題を解決するためには、今実際に何が起きていて、それを解決するためには何が必要なのかを自然と認識し、解決方法を的確に選択しているのです。
かつて、週刊誌で読んだのですが、現代人はそういう柔軟な解決のための発想が出来なくなっているということで、ある若い母親が、自分の赤ん坊の寝顔に蚊がとまったのを見て、慌てて赤ん坊の顔に向かって殺虫剤を噴霧してしまったというのです。
つまり、母親の頭の中には「蚊がとまった」「刺されたら困る」「蚊を殺そう」という発想しか浮かばなかったので、その時点で蚊がとまっている場所が我が子の顔だという事実を見落としてしまったのです。
発想の柔軟性とは、今起きていることを多方面から正確に把握、理解し、最善の策を講ずるということなのです。
しかし、これが簡単なようで実に難しいのです。
特に、こと相手が他人となれば、その正しい発想がむしろ裏目に出ることも無きにしも非ずなので、解決方法が判っているにもかかわらず、あえてしないという場合もあるのです。
とはいえ、問題自体に気付かないよりも、やはり、気付いていた方が解決のしようがある訳ですから、常に問題意識は持ち続けているべきだと思います。
<今日のおまけ>
小学生の永久歯の先天欠如が10人に1人だという。
つまり、母親の栄養不足のせいか、はたまた遺伝か、歯科医師たちの見解にも諸説あるが、もともと生えてこない永久歯があるということなのである。
この永久歯の先天欠如だが、わたしも正にこれで、親知らず2本を入れ、上下6本の歯が生えてこなかった。
当時の歯科医師は、「こういうお子さんは、たまにいるのですが、おそらく人類の進化系なのだと思います」と、話していたそうである。
要するに、そのうち人類は、食生活の変化で歯を必要としなくなるということなのだろう。
やっぱり、わたしは、新人類だったのかもしれない。(^_^;)
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