「ちょっと、トイレへ・・・」の裏・・・・・892

ちよみ

2011年01月15日 19:34

~ 今 日 の 雑 感 ~


「ちょっと、トイレへ・・・」の裏



    
    あなたは、初対面の人と商談をしています。

    20分ほどした時、相手の人が、「すみません。ちょっと、トイレへ行ってきます」と言って、席を立ったらどうしますか?

    その人がトイレから戻って来て、同じ調子で話を進めても、おそらくその商談はうまく運ばないものと思います。ですから、日を改めて、また話をするか、その人との契約を諦めるしかないでしょう。

    何故なら、そういう短時間で腰を上げるということは、相手がその話題にほとんど乗り気でないということを意味するからだそうです。

    そんな相手の態度を観察すると、たぶん、以下のようなことに気付いたはずです。

    一つは、相手の体の向きです。

    相手が、あなたの方へ顔を向けて、前かがみになるような姿勢で話を聞いている場合は、これは、相手もあなたの提案に興味を示している証拠なのですが、もしも、その身体が、斜めを向いていたり、あなたに視線を合わせない場合は、明らかに、話しに飽きていることになるのです。

    続いて、咳払いをする、腕時計に目を落とす、貧乏ゆすりをする、「はい、はい」などの生返事を繰り返すなどの場合も、相手が乗り気でない証しになります。

    やがて、相手が出されたコーヒーなどを飲み干すとか、椅子の肘かけをつかんで体を浮かしかけるなどした時は、「もう、やめてくれ!」の積極的アプローチと見て間違いがありません。

    そして、ついに、「ちょっと、トイレへ・・・」とか「会社へ電話をかけたいので、席を外します」という、直接行動に出る訳です。

    そうなったら、即刻話を打ち切りましょう。

    そんな相手に、それ以上無理に話を聞かせれば、怒りを買うばかりではなく、その後の関係もこじらせてしまいかねませんから。

    しかし、案外、人は、このタイミングを見逃してしまいがちなのです。

    これらの態度を相手が取り始めたら、どれほど愛想良く話に乗って来たとしても、その顔色に関係なく即断即決、出来るだけ短時間で話を切り上げることをお勧めします。






<今日のおまけ>

    認知症の進行を遅らせるために製薬会社が開発した治験薬を処方して欲しいと、患者が医師に頼んだ場合、その患者が、本物の治験薬を処方してもらえる確率は、50%なのだそうである。

    つまり、治験とは、正しく実験のことであるから便秘や頭痛などの副作用が出る場合もあるし、いつ辞めてもいい。

    しかし、効果の有無を確かめるためのデータをとるという意味もあるために、治験者全員に本物の治験薬をわたすのではなく、患者の半分には、見た目はまったく本物と同じ偽薬を処方するのだそうだ。

    つまり、その薬に効果があるとして、それに当たる確率は二分の一。もちろん、治験者にその薬が本物か偽物かは知らされない。

    もしも、治験薬を半年間飲み続けても、効果が現われなかった場合は、偽物を渡されている可能性もあるわけで、もしも、本物を渡されていたのなら、ここまでひどくはならなかったかも・・・という、患者側家族の疑惑はふくらむ。

    治験とは、そういうことなのだということを、初めて知った。
関連記事