犬の記憶力・・・・・895
~ 今 日 の 雑 感 ~
犬の記憶力
犬の記憶力って、バカに出来ないなァ・・・と、思うことがありました。
先日、ご近所のシバ犬の雑種のジョン(オス)が、何とも切なげな鳴き方をしていたのです。
何かを怖がるような、訴えるような、ウォ~~~ン、ウォ~~~ンというおかしな吠え声を長々と出していたので、
「もう、年寄りだから、心細くなっているのかな?」
なんて、勝手に思っていたのですが、その後、鳴き声の訳を飼い主の人に聞いてびっくりしました。
実は、ジョンは、生まれて二ヶ月ぐらいの時にそのお宅へもらわれて来たのですが、その前は、別の飼い主の家にいたのだそうです。
その時、そこの飼い主に、思い切りコウモリ傘で、頭をたたかれたことがあったのだとか・・・。
まだ、赤ん坊だったジョンの記憶には、その時の恐怖感がしっかりと刻まれてしまった訳で・・・。
それが、あの奇妙な鳴き声を出していた日、昔の飼い主の男性が、珍しく近くまで用事に来ていたのだそうです。
ジョンは、その男性が、用事を済ませるまでの間、仔犬の時の恐怖感をよみがえらせ、鳴き続けていたのでした。
「あいつが来た。また殴られるかもしれない・・・。怖いよ・・・」
そんな気持ちだったのでしょう。
もう、十年以上も前の出来事にもかかわらず、しっかりと覚えていたのです。
犬の記憶力は、すごいものがあると驚きました。
そういえば、盲導犬も利用者の家に飼われている時は、「ここは、仕事場」という意識で働いているのだとか・・・。
老体になり、また仔犬の時に預けられていたパピーウォーカーの家へ戻ってきた時の喜びようは、ひとしおだと聞いたことがありますし、当時使っていたおもちゃのある場所をしっかりと覚えていて、その戸棚からおもちゃを取り出すと、赤ん坊に返ったかのようにはしゃぎまわるそうです。
そう考えると、犬も犬の人生----犬生をしっかりと背負いながら生きているんだなァ・・・と、感慨深いものがありました。
<今日のおまけ>
最近、言われることだが、「世の中がイラつき始めた」そうである。
日本人が美徳として来た思いやりとか、奥ゆかしさが影を潜め、自分だけがよければいいという風潮が蔓延し始めたのだとか・・・。
共同浴場でも時々見られる現象で、自分が座る場所に先客がいると途端にキレる人や、その逆に、まだその場所を他の人が使っているにもかかわらず、自分の洗面器を置き、我がものとして占領してしまうという人もいるのである。
我慢が出来ない人が増えたのが原因だともいわれるが、心身及び公私ともに生活に対する余裕がなくなって来ている証拠なのかもしれない。
明後日の
私的スケジュールが埋まっていないと不安になるという人がいたら、気を付けた方がいい。
その人自身が、周囲にイラつき感をばらまいている元凶かもしれないのだから・・・。
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