不適切発言の裏側
不適切発言の裏側
一川保夫防衛相は29日夜、那覇市内での記者団との懇談会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設に関する環境影響評価書の提出時期をめぐり、不適切な発言をしていたことが分かった沖縄防衛局の田中聡局長の更迭を決めた。(ヤフーニュース)
ある心理学の本を読んでいたら、ほとんどの不適切、または勘違い発言の裏には、それを言った人の無意識の思い込みが隠れている----と、書いてあった。
たとえば、ある自治体が作った「雪国はつらつ条例」なる言葉を、つい思い込みで、「雪国はつらいよ条例」と、書いてしまった人がいたそうだ。
その人は、「雪国は寒いので、きっと冬はかなり辛いに違いない」という先入観から、そんな書き間違いをしてしまったと思われる。
ある漫画には、一人の登山者が疲れのために早く何処かで休みたいと思うあまり、「もうすぐ頂上、ガンバロー」と書かれていた立て札を、「もうすぐ頂上、バンガロー」と、読んでしまった----との爆笑シーンが描かれていた。
田中局長の失言も、不適切という表現を使ってはいるが、そもそも本当に不適切だと思っていたら決して口から出るはずのない言葉である。
この発言が事実だとしたら、おそらく、彼は、常にこうした類の話を身の周りの人たちと交わしていたのではないかと思われる。
つまり、生活の中で、そうした類の話題が日常的に行なわれていたがために、たとえ非公式の場とはいえ、無意識のうちに発せられてしまったのではないだろうか。
まったく頭にない言葉が、つい口をついて出るなどということは普通の人間心理ではほぼあり得ない。
失言の裏側には、たいていにおいて、その人自身の本音が隠れているといっていいのである。
<今日のおまけ>
家でテレビを観ていたら、突然、画面が真っ黒になった。
ちょうど、松代町にある地震観測所の歴史や役割を説明していたところで画面が消えてしまったので、
「うそっ!」
と、叫んでしまった。
我が家は電波受信難地区にあるため、電波受信には共同ケーブルを利用しているわけで、その受信元のビルで館内を一時停電にしてのメンテナンス工事が行なわれていたためということが判明した。
番組は、太平洋戦争中に造られた元松代大本営の場所が地震観測所として使われているとの内容で、終戦により使われることがなかった「天皇の間」も公開されていただけに、もうちょっと、観てみたかったなァ・・・と、ちょっぴり残念だった。
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