自殺防止に、理容師が一役
自殺防止に、理容師が一役
長野市の理容師らで作る県理容生活衛生同業組合長野支部が、自殺予防のための講習会を「もんぜんぷら座」で開催したという新聞記事を読んだ。
理容師は、お客さんと一対一で会話をする機会が多い職業のため、お客さんの悩みや愚痴の聞き役になることも多いという。
そうしたことで、理容院が少しでもお客さんの心のはけ口となり、自殺願望を抑止する役割を担うことが出来るはずだという意図で、初めて企画された講習会だという。
確かに、年末には、毎年自殺者が増えるという統計もあり、精神科のある病院が悩みや寂しさから自殺願望を懐く人たちの主な駆け込み寺になることもしばしばだそうだ。
しかし、こうした自殺問題については、精神科医だけが取り組めばいいことではなく、自殺願望予備軍といわれるような、まだ救えるところにいる身近な人たちの悩みを気軽に聞いてくれる存在が、実はとても重要なのだという。
自殺を考え始めた人は、必ず、周囲の人たちにそのサインを出しているともいわれるが、ほとんどの人たちは、日々の生活の忙しさに追われて、それを見逃しているのだそうだ。
サインは、「ねえ、ちょっと、話を聞いてくれない?」などという簡単なものが大半で、こと改まって相談を持ちかけるという場合の方が珍しいともいわれる。
それには、世間話の延長で話を聞くことができる理容師や美容師といった職業が、もっともそうしたサインを汲みとりやすいのだろう。
これからは、理容師や美容師の人たちも、お客さんの悩み相談係として傾聴の勉強をする必要があるのかもしれない。
<今日のおまけ>
質問です。
もしも、共同浴場で、「わたし、タオル忘れて来ちゃったんだけれど、あなたの貸してくれない?」と、あまり親しくない人に頼まれたら、あなたならどうしますか?
別に、心理テストということではありません。
昨日、実際に共同浴場で、そうした女性に会いました。
わたしと、その女性と、もう一人の近所の女性の三人が入っていたんですが、タオルを忘れて来たという女性は、あまり入浴のマナーが良くない人なので、わたしが一度注意したことのある人です。
そんなわけで、わたしにタオルを貸して欲しいとは言わなかったのですが、もう一人の女性の方にしつこく頼んでいました。
しかし、その頼まれている女性も近所では評判の潔癖人間ですから、出来れば貸したくないという気持ちがありありで、最後まで「貸してあげる」とは、言いませんでした。
結局、根負けした格好で、その女性は、「いいわ、わたしが使った後であんたにやるから、返してくれなくてもいいよ」と、言い、タオルをくれてやることになったみたいです。
やっぱり、他人が体を洗ったタオルを返されても、あまり気持ちの良いものではないですよね。
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