あんな良い子が・・・

ちよみ

2012年06月12日 17:27

あんな良い子が・・・





    凶悪事件が報じられると、時々、マスコミのインタビューに答えている近所の人のコメントに、

    「あんな良い子が、こんな大それた事件を起こすとは想像もしませんでした」

    と、いうものがある。

    確か、漫画『サザエさん』に登場するカツオも、お見合いの席で女性に男性を紹介する人が、その男性のことをベタぼめしたところ、「まるで、犯人のような人ですね」と言っていた。

    大阪で通行人二人を殺害した犯人も、子供の頃は大人しく目立たない子供だったそうである。

    どうして、そんな良い子が犯罪に走るのか・・・?

    それは、そういう人間は、生まれた時から両親や兄弟の前で常に良い子を演じ続けて来ただけだからだそうである。

    では、良い子とはどういう子供を指すのかといえば、それは、親の言いつけを素直に聞き、その期待通りのふるまいをする、聞き分けの良い子ということになる。

    兄弟げんかもせず、親や家族に口答えもしない。勉強もいつもクラスのトップで、明るく思いやりのある大人しい子供---それが大人が理想とする良い子なのである。

    だが、神様でもない限り、そんな子供が実際にいるはずはない訳で、そういう怒りも失望感も発信することのない子供を演じ続けていると、人間はどうなってしまうのか?

    何処かで自己主張をしなければ「自分」という存在理由が見出せない大人に成長してしまうのだそうである。

    人間が人間であるということの証明は、「自分は、あなたたちとは違う」ということを主張することにある。

    故に、両親や兄弟とは異なる趣味や才能を持ち、そういうことに対しては人一倍の優越感を自覚している場合は、子供から大人へ成長する過程で、それらの才能を発揮して、「他者との相違」を発信する術を身に付けることが出来るのである。

    それがいわゆる「自我の確立」でもあるのだそうだ。

    ところが、こうした才能を持たないか、また持つ自由さえも奪われて育った子供は、「他者との相違」をまったく別の手段で発信しなければならないことになる。

    その際の選択を間違えれば、それが自らを壊すという意味での自傷行為であり、また犯罪に走るということにもなるらしい。

    現代の10代から30代の若者たちには、殊に、こうした良い子のまま成長した人たちが多いと言われる。

    少子化の影響もあり、かつての兄弟が多い時代の子供たちのように両親の目を盗んで子供だけの世界観の中でのびのびと生きることを許されなかったことが背景にあるのだという。

    そういえば、今の子供たちは、下校したのち友だちの家を訪れる前に、携帯電話で今から行ってもいいかと、先に連絡を入れるのだと聞いたことがある。

    何の前触れもせずに、いきなり訪ねても、相手の子供も親も何も言わずに受け入れてくれていた時代とは大違いだ。

    学習塾や習い事をする子供が多いせいで、突然の訪問では不在のこともあるのかもしれないが、何だか窮屈な時代になったものだと、ため息が出てしまった。

        
<今日のおまけ>

    「女性自身」6月26日号で掲載された、浅野ゆう子(51)の極秘交際。故・田宮二郎さん(享年43)の二男で俳優の田宮五郎(45)との付き合いは5年になるというが、彼は現在、都内の救急病院に入院中だ。

    4月12日、くも膜下出血のため緊急搬送された田宮。生死の境を彷徨ったが、奇跡的に一命は取り留めた。今月上旬には、そんな彼を献身的に支えるべく病院を訪れる浅野の姿を目撃していた。

    2人の交際は田宮の兄・柴田光太郎(46)も知らないほどの極秘交際だったが、所属事務所は本誌の取材に対し交際を認めている。さらに、舞台関係者は「実は、2人はすでに同棲を始めていたそうですよ」と語る。




    おお~、そういうことだったんですね。

    兄・柴田光太郎さんも知らないほどの極秘交際だったとは・・・。

    二人は田宮五郎さんが俳優としてのしっかりとした足場固めをするまでは、結婚しないという方針だったのでしょうか?

    とにかく、今は焦らずにゆっくりと体調を回復させることが大事だと思います。

    田宮さんはまだ、45歳。まずは、5年後に復帰の目標を定めては・・・?

    若さというものは、強いですよ。

    一日一日は亀の歩みでも、必ず状況は好転すると信じて前進しましょう!!
    


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