屋根の上の散歩者
屋根の上の散歩者
昨夜から我が家の屋根や隣近所の屋根の上を飛び回っていたサルたちは、深夜の大雨の中もずっとそこにいた。
鉄階段の軒下で雨宿りをしていたサルもいたようで、一晩中「キキッ」というような声を上げて騒いでいたので、明け方雨が上がった頃、部屋の窓ガラス越しにその様子を見てみた。
すると、正に目の前の屋根にサルたちがじっと座っている。
一匹は、まだ子供らしさが残る若いサルで、そのサルから少し離れたところには、胸に生まれて間もない子ザルを抱く母親ザルが。
それから、もう少し離れた屋根の上には、堂々たる体格のオスとおぼしきサルがいた。
どうやら、サルたちは一家族で、何かの理由で、山のサル社会から追い出されたのではないかと思われる。
しかも、このサルたち、よく見ると地獄谷野猿公苑のサルとはちょっと顔立ちが違うようなのだ。
顔は丸く、毛並みもふさふさとしていて、明らかに地獄谷のサルよりは顔つきが穏やかだ。
ただ、母親ザルだけは、地獄谷野猿公苑のサル特有の面長の顔をしていた。
そこで、これはあくまでも推測なのだが、オスザルは誰かに飼われていたペットで、それが逃げ出し、そのオスと偶然出会った野猿公苑のメスザルが共に山から脱走し、子供をもうけたというようなことなのではないだろうか?
屋根の上を悠々と散歩はするものの特段悪さをするわけでもないサルの一家は、その後日が高くなる前に何処かへ姿を消した。
また山から街中へ下りて来て、猟友会が出張ることにでもなればそれも可哀そうだ。
サルたちには、里山の中で餌を見付けて欲しいものである。
因みに、昨夜、この辺りにサルが来ていることを我が家へ教えてくれた近所の人は、飼い犬が不審を察知して屋根の上を見るように促したので気が付いたのだそうだ。
「老犬でも、一応番犬の役目は果たさねばとの思いがあったのかな?」
と、その人は笑っていた。
<今日のおまけ>
九州の方では、未だ経験したことがないほどの豪雨だとか・・・。
雨の被害もさることながら、雨が上がったあとの土砂崩れにも警戒が必要ですね。
地盤がたっぷりと雨水を吸い込んで膨張していますから、ちょっとした刺激が加わっても、一気に地滑りが起きます。
一昨日の地震の震源が高社山の地下10キロという話といい、この大洪水といい、先日見たパニック映画のような夢が思い出されて、もしや、予知夢?・・・と、思ってしまいました。
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