主婦の本音

ちよみ

2012年12月01日 21:27

主婦の本音



 
     先日、町が、旅館やホテルの女将たちを集めての観光の活性化に関する話し合いを設けたという記事を読んだ。

    その会議の中で、女将たちから、「農家や商店の女性たちとの連携の仕方が判らない」という意見も出されたそうだが、そもそも、ホテルや旅館の女将たちを集める前に、何故、農家や商店経営の女性たちの意見を聞こうとしないのか、そちらの方が疑問である。

    ホテルや旅館の女将たちが、どんなに農家や商店の女性たちと意見を交わそうと思っても、それは無理というものである。

    自分たちは特権階級だと言わんばかりの女将たちの上から目線が、農家や商店の女性たちに本音を語らせるわけがないからだ。

    「敵同士を連携させようなんて、片腹痛いわ」

    と、苦笑する町民もいる。

    もしも、町が本気で農家や商店との連携を模索するならば、まず、ホテルや旅館の女将たちとの関係を見直してからの話であろう。




     近所の主婦が困っていた。

    行きつけの理容院が閉店してしまってからというもの、他の美容院へ行ったのだが、カットと染めの値段が高すぎて何度も通えないというのである。

    仕方なくカットだけはやってもらい、染めは自分で市販のヘアカラーを買って来てやっていたのだが、どうしてもうまく染められずにイライラするというのだ。

    そこで、近くの美容院に、もっと安い値段でやってもらえないかと頼んだのだという。

    「たかが頭に、いったいいくらかけているんだ!?」

    と、ご主人には叱られ、泣きたくなると、主婦は言う。

    そういえば、近所の女性たちの髪が何となく白っぽく見えるようになったのだが、気のせいではなかったようだ。

    手ごろな値段で髪を染めてくれていた店がなくなってしまったために、多くの主婦が髪染めに苦労しているという証拠でもあったのだ。

    「どうしてもカットだけは自分で出来ないので、仕方なく美容院でやってもらうけれど、髪染めにかけるお金までは、とてもじゃないけれど払えない」

    「カットと染め、合わせてもせめて5000円以内でやってもらわなければ、通い切れるもんじゃないよね」

    これが主婦たちの本音のようである。


<今日のおまけ>

    あまりの寒さに、今日は共同浴場へ出て来る人たちも少なかった。

    入浴で温まっても、帰り道の寒さで湯冷めしてしまうからだ。

    高齢者になると歩くスピードも遅くなるので、ほんの数百メートルの距離でも車での送り迎えが欠かせない。

    運転してくれる人がいる場合はいいが、独り暮らしともなれば、それも難しい。

    
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