ステマ記事
ステマ記事
先日の新聞記事に「ネット上のステマ記事には、気を付けよう」というのがあった。
「ステマ」とは、ステルス・マーケティングの略で、一般消費者に宣伝と 気付かれないように広報を行う事を意味する言葉だそうだ。
インターネット上では特にブログ や2ch、Twitterなどのメディアで企業側の人物が、一般消費者を装って商品や食品のPRをする場合もあり、また、ステマ記事を書いているステマ記者自身は企業外部の人間だったとしても、企業や店舗から報酬を受けながら書いている場合もあるという。
また、そんなステマ記者の中には、記事上でPRしている商品や食品を一度も使ったり食べたりしたことがないという者までおり、ステマ記事の達人にいたっては、依頼企業の褒め記事だけでは疑われ兼ねないので、他社の商品についてもそれとなく触れておくという高等テクニックを使うこともあるそうだ。
記事では、こうした「ステマ記事」と普通の一般消費者である筆者を見分けるのは実に困難だということで、読者はその記事がまったくの第三者によって書かれているものなのか、それとも依頼主からの報酬を得ながら書かれているものなのかを判断する目を養う必要があると結んでいた。
以前、有名タレントたちによるブログ上での「ステマ」が問題になったこともあったが、読者がステマとそうでない記事を見分けるのはかなり難しい。
何故なら、ステマ記事は他の記事に比べてアクセス数が多いこともあり、良く読まれている記事ほど読者の信頼度も高い傾向になりがちだからである。
ブログに関して言えば、殊にアクセス・ランキングが高い記事は、ネットのトップ画面にも表示されやすくなるので、さらに読者が増えるという悪循環にもなりやすいとのこと。
書き込まれたコメントに返事まで書かれてしまうと、その記事がステマなのか否かなど、ますます判別しにくくなる。
さらに、コメントやフォローが多い記事には安心感を覚えるという読者心理も熟知したステマ記者などは、コメントさえも自作自演するという場合も少なくないそうだ。
確かに、ネット記事の中には商品や食品についての評価や感想が書かれているものが多いが、値段や品質まで詳細に書き込むことにどんな意味があるのかと疑問に思うことがしばしばである。
つまりは、いずれも商品の宣伝に一役買っているネット記事のどれがステマで、どれがステマではないかということを判別するのは一般読者にはほぼ困難なのかもしれない。
<今日のおまけ>
昨夜放送された沖雅也(享年31)の死の真相について----なるほど、そういう理由があったのか・・・と・・・。
昭和58年6月28日午前4時59分、東京・新宿にある京王プラザホテルの 最上階(47階)から、ガードマンの制止を振り切り、後ろ向きに飛び降り自殺を図ったという事件だが、自分が美しいうちに最期を迎えたいという思いが背景にあったということだった。
交通事故後の精神的ダメージによる入院生活で太ってしまった身体を絞ろうと、一生懸命ジョギングをしていたという話は聞いたことがあったが、まさかそれが死に支度だったとは、驚いた。
この事件が起きる数年前、わたしも京王プラザホテルに泊まったことがあった。
あそこの最上階から飛び降りるために、彼は半年も前に既に宿泊予約を入れていたというのだからその覚悟のほどが知れる。
新宿副都心に林立するビル群の風景は、彼がスコッチ刑事を熱演していた『太陽にほえろ!』の象徴的シチュエーションである。
そこを死に場所に選んだということは、やはりあの風景に何かしら特別な想い入れがあったのか・・・と、ちょっと穿ってみたくもなった。
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